デビューから46年・67歳のASKAが不思議な変化を告白「この年齢で声が復活してきている」
シンガーソング・ライターのASKAが、都内のNHK放送センターで行われた『tiny desk concerts JAPAN~ASKA~』の収録に参加。音楽活動の原点を振り返り、90年代から歌い続けてきた楽曲への思いを語った。

NHK『tiny desk concerts JAPAN』で『SAY YES』などを披露
シンガーソング・ライターのASKAが、都内のNHK放送センターで行われた『tiny desk concerts JAPAN~ASKA~』の収録に参加。音楽活動の原点を振り返り、90年代から歌い続けてきた楽曲への思いを語った。
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オフィスのフロアの一角で実施された収録は、NHKのスタッフ約200人が見守り、ASKAが圧巻のパフォーマンスでオーディエンスを魅了。収録後、囲み取材に応じたASKAは、デビューから46年が経つが、このようなシチュエーションで歌唱するのは初めてだったことを明かし、「いっさい返りが無いので、どのような状況で歌っているのか分からない。こういうのはアマチュアの時、大学の時、掘っ立て小屋で練習をしていた感覚を思い出します。原点ですよね」と感慨深そうに話した。
当時を振り返り、「CHAGE and ASKAの『THE TIME』という曲で『入るとハミ出る小部屋の中で』と歌っている。それは、その景色なんです」と説明し、「あの時は上手くなりたい、練習したいとかでは無く、その場所で自分が歌っていることに喜びがありました。それが後にテクニックになっているのか、ぜんぜん考えていなかった。それを歌いながら思い出しました。すごく楽しかったです」と原点回帰に充実感をにじませた。
収録では『SAY YES』『はじまりはいつも雨』『僕はこの瞳で嘘をつく』など、90年代にリリースした名曲も披露したが、「ある時期は90年代の自分の書いた曲を中心に歌うのに抵抗があった」と回想し、「最近、自分の作って来た曲を抵抗なく歌えるようになりました。喜んでもらえるというのが乗っかっているので楽しめています」と心境を吐露した。
歌唱の変化については、当時の音源を聞き返して感じることがあるそうで、「自分の歌い方が違って、当時こういう風に歌っていたんだと思うことがある。元に戻すときもあるし、戻さずに今は今の歌をうたおうという所もある。パート・パートによるケース・バイ・ケースですね。今、僕が歌えばどうなるかということを大切にしています」と思いを伝えた。
2025年に入り、マレーシア、台湾でもコンサートを開催しているASKA。現在の音楽活動について話を聞くと、「最近、特に思うのが不思議なことに、この年齢(67歳)で声が復活してきている」と告白。「僕にもう1ついただいたチャンスだと思っています。このチャンスがいつまで使えるか分かりませんが、使える間にたくさんシャウトするような昔の楽曲はちゃんと歌っておきたいと思っています」と意気込みを語ると、「90年代のキーになんなく行ける。普通は年齢がいくと行けなくなるけど、僕は何が起こったのか、またキレイに戻したんです。(特別なケアは)何もしてない。これはギフトだと思っています」と感謝した。
米国の公共放送NPR(National Public Radio)がネット展開した音楽コンテンツ『tiny desk concerts』は、タイトル通りオフィスの小さな机でアーティストがパフォーマンスを行う斬新なスタイルのライブが話題を呼び、全世界にブームを巻き起こした人気コンテンツ。
NHKは、本家・米国NPRよりライセンス供与を受け、2024年に『tiny desk concerts JAPAN』を放送し、B’zの稲葉浩志、小沢健二、君島大空合奏形態など、さまざまな世代のトップアーティストが出演。大きな反響を受けて4月からスタートするSeason2は、ASKAがトップバッターを務める。
●『tiny desk concerts JAPAN~ASKA~』
【出演】ASKA
【放送日時】
〈総合〉4月28日(月※日曜深夜)午前0時25分~0時54分
〈NHKワールド JAPAN〉4月27日(日)午前11時10分~11時39分、午後7時10分~7時39分、4月28日(月※日曜深夜)午前0時10分~0時39分、午前6時10分~6時39分
