国産スポーツカーの人気モデルへの情熱がほとばしった。東京・江東区の「A PIT オートバックス東雲」で20日、定例の早朝カーミーティングが開催。「SUBARU BRZ」をテーマに40台が集まり、クールな輝きを放った。

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　午前7時30分のスタート前から熱心なオーナーたちが続々集合。自慢の愛車のエンジンをうならせ、駐車場がどんどん埋まっていく。

　ノーマル仕様、まるでレースカーのようなこだわりカスタム、ド派手な痛車……。個性派の中でも異彩を放ったのが、豪快なフルエアロの真っ白な1台。なんと、KUHLレーシングが手がけ、東京オートサロンでも話題になったコンプリートカーだという。

「A型のコンプリートカーで、2022年春に購入しました。何と言っても、このエアロです。YouTubeで見て、『これしかない』と直感して決めました。コンセプトは『BRZだけど、BRZに見せない』。ここも気に入りました」。50代の男性オーナーは、“衝動買い”の熱い思いを語る。

　自身でもカスタムを加え、トヨタ車のリアウイングを取り付け、オーディオ・音響システムは徹底的にこだわった。「音を追求して、オーディオは200万円ぐらいかけました。コンサート会場にいるような感じになることができて、すごくいいですよ。このコンプリートカーの購入価格とカスタム費用を含めると、総額はノーマルの車体価格2台分ぐらいになるかな」と胸を張る。普段走っていると、外国人旅行客のクルマファンから写真撮影を求められることもしばしば。この日のイベントでも若手オーナーが寄ってくるなど愛車はすっかり人気者で、「乗りつぶします。最後まで乗り続ける思いでいます」と力を込めた。

　会場では、BRZ愛好家同士が交流する場面が多く見られた。初マイカーにBRZを選んだ21歳の男性オーナーと、生産台数30台というBRZ・C型のCup Car Basicに乗りサーキットに通う40代の男性オーナーが、クルマ談義に花を咲かせていた。

　また、華やかな“ゲスト”の姿も。この日は、クルマYouTubeチャンネル『くるまのCHANNEL』の取材・収録が行われた。元レースクイーンで俳優・グラビア・タレントなど幅広く活躍する相沢菜々子と、お笑いコンビ『シューマッハ』五味侑也も駆け付けた。

　相沢と五味は気さくな雰囲気でオーナーたちに取材。集合写真の撮影にも加わり、「BRZ、最高！」と笑顔を見せた。

　クルマ好き同士がコミュニケーションを図る機会を設けようと、毎月第3日曜に行われている定番イベント。次回の5月は、自動車漫画・アニメ『MFゴースト』特集で、レプリカ車の展示やグッズブース展開などを予定している。人気を誇る作品だけに、大きな盛り上がりになりそうだ。