テレ朝ドラマ『PJ』、訓練生役には異例のお願い 本人と事務所に「この作品にかけていただける方を」
4月24日スタートのテレビ朝日系連続ドラマ『PJ ~航空救難団~』(木曜午後9時)の第1話最速上映会が17日、同局で行われた。上映後にゼネラルプロデューサーの服部宣之氏が囲み取材に応じ、制作の“裏側”を語った。

『PJ ~航空救難団~』は24日スタート
4月24日スタートのテレビ朝日系連続ドラマ『PJ ~航空救難団~』(木曜午後9時)の第1話最速上映会が17日、同局で行われた。上映後にゼネラルプロデューサーの服部宣之氏が囲み取材に応じ、制作の“裏側”を語った。
本作は同局初となるレスキュー大作で、航空自衛隊航空救難団、通称PJ(パラレスキュージャンパー)の隊員を育てる救難教育隊の主任教官・宇佐美誠司(=内野聖陽)が主人公となる。PJは、選抜された精鋭たちが所属し、事故・災害時など特に過酷な状況下で救難活動を行う。型破りな訓練で訓練生たちを鍛え上げていく主任教官・宇佐美と、PJの隊員を目指して超難関の選抜試験を突破してきた訓練生たちが1年に及ぶ“地獄”の訓練に立ち向かう姿を描く。
服部氏は内野を主任教官・宇佐美役にキャスティングした理由を問われると「訓練生に対して“命がけで向き合うこと”と“本気度”を求めたと同時に、それを鍛える教官も“本気度”を持ってくださる方でないといけないと思っていました。そんな中で、いろんなところから『内野さんは命がけで役作りをされる方』と聞いていたので『この方しかいない』と思いました」と説明した。
一方で、内野の出演は簡単には決まらなかったようで「半年くらい、出演の許可をいただけていませんでした。何度も打ち合わせをしていたのに、許可がもらえなくて『このドラマどうなるんだろう』と思うこともありました」と当時の心境を明かした。
また「平川雄一朗監督がオッケーしてくださったこともあって、いろんな作品でご一緒された内野さんからもオッケーをいただけました。内野さんも体づくりから向き合ってくださっています。訓練生としてだけでなく、役者としての成長と重ねてアドバイスや叱咤激励(しったげきれい)をしてくださっているので、現場にいる全員が日々感動と緊張をしています」と続けた。
実際に小牧基地で撮影も
訓練生役としては神尾楓珠、石井杏奈、前田拳太郎、渡辺碧斗、草間リチャード敬太、犬飼貴丈、前田旺志郎らが出演する。
彼らの選定について聞かれると「面接をした方もいれば、他の作品でご一緒してお声がけした方もいます。でも、一つ言えるのは、半年~8か月間の体作りから始めないといけないので『この作品にかけていただける方を』ということは、本人と事務所の方にお伝えしました。作品に真っ直ぐ向かい合っていただいかないとドラマの良さも伝わらないと思っているので」と語った。
実際に服部氏が舞台となっている小牧基地に取材に行ったことから始まっている本作。撮影も小牧基地で行っているシーンもあり「なかなか普段入れないところなので、防衛省の方に相談することに時間がかかりました。小牧基地でも撮影しているので、協力体制をどうすれば組めるのかが他のドラマよりかかりました。でも、いざ始まると小牧基地の方も防衛省の方も快く支えてくださっています。制作費用も相当なスケールでやらせていただいて、自己史上最高です!」と自信を見せていた。
最後に「実際の訓練生も大変なのに、役者の方が本気で向き合ってくださっていて、撮影も本当の訓練みたいです。彼らの必死な姿が皆さんの心をうつと思っています。よろしくお願いします!」とアピールしていた。
