後藤真希、話題になった大胆写真集は「徹底した全身ケアで」 プロデューサーとしてこだわる“2つの視点”

昨年デビュー25周年を迎えた歌手でタレントの後藤真希が、精力的な活動を見せている。節目の記念ライブツアーやAKB48とのコラボ、写真集発売のほか、今年3月には企業と共同開発したオリジナルヘアケア商品のプロデューサーを務めた。そんな多才ぶりを発揮する後藤にENCOUNTがインタビュー。2回にわたって紹介し、前編はプロデューサーとしての現在の姿に迫った。

25周年イヤーを振り返った後藤真希【写真:増田美咲】
25周年イヤーを振り返った後藤真希【写真:増田美咲】

2年かけて企業と開発したオリジナルヘアケア商品

 昨年デビュー25周年を迎えた歌手でタレントの後藤真希が、精力的な活動を見せている。節目の記念ライブツアーやAKB48とのコラボ、写真集発売のほか、今年3月には企業と共同開発したオリジナルヘアケア商品のプロデューサーを務めた。そんな多才ぶりを発揮する後藤にENCOUNTがインタビュー。2回にわたって紹介し、前編はプロデューサーとしての現在の姿に迫った。(取材・構成=福嶋剛)

――プロデューサーとしてオリジナルヘアケア商品を開発したきっかけを教えてください。

「今回、『ramus(ラムス)』という紫シャンプーと熱トリートメントを開発しました。私自身、年齢を重ねるたびにパサつき感が増してきて、もっと保湿性のあるものが欲しいなって思うようになりました。でもなかなか自分に合うものが見つからなかったので、この際、思い切って作ってみようかなって。私と同じような悩みを抱えている人に使ってもらうのはどうかなって思ったのがきっかけです」

――商品化まで実に2年を要したとお聞きしました。

「そうなんです。こういった商品は、開発段階から企業の方たちと成分など一つひとつ調べながら慎重に進めていくので、ものすごく時間がかかるんです。でも、それだけの時間をかけてこだわって作っていただいたものなので、関係者のみなさまには感謝していますし、私も達成感がありました」

――後藤さん自身、デビューから現在までさまざまなヘアスタイルやヘアカラーにチャレンジしてきました。印象的だったヘアスタイルを挙げるとしたら。

「やっぱり私がモーニング娘。でデビューした楽曲『LOVEマシーン』の頃の金髪ボブになりますね。後藤真希というと、あの頃の印象がかなり強いと思いますし、私もあの髪型が一番思い出に残っています。でも、どんどんブリーチして色が抜けていった思い出もあって、『25年前に今回の商品があったら良かったのになー』って思いました」

――では、今、目指している髪型を教えてください。

「とことんロングに伸ばしてみたいです(笑)。今までは髪の毛のダメージを気にして頻繁に毛先をカットしていたんですが、その悩みも解決できる商品を作ったので、せっかくだから今までで一番のロングヘアに挑戦してみたいです」

――プロデュースといえば、デビュー25周年を記念して昨年11月に発売した写真集『flos』も後藤さんが企画段階から制作に関わったそうですね。電子写真集の売り上げが日本歴代ナンバーワンという記録も打ち立てました。

「本当にうれしいです。写真集を毎回出すたびに、『前回よりも良いものを』と思ってやってきたので『flos』は、今のところその頂点ですね。かなり大胆に撮っていただいたので、今以上のグレードアップはないと思いますし、それくらい満足のいくものを作っていただきました」

――写真集でこだわったところを教えてください。

「作られたポーズではなくて、とにかくナチュラルなカットを撮ってもらいたくて、打ち合わせを重ねました。撮影前にはヘアーサロンに行って髪の毛を整えたり、お風呂の中でもしっかりボディーケアをして、徹底した全身ケアで臨みました(笑)。その甲斐もあって出来上がった作品を見た時、一つひとつをすごくナチュラルに写していただいていて、とてもうれしかったです」

自らプロデュースしたヘアケア商品は企業と2年をかけて開発した【写真:増田美咲】
自らプロデュースしたヘアケア商品は企業と2年をかけて開発した【写真:増田美咲】

プロデュースする上で大切にしている2つのこと

――写真集『flos』やヘアケア商品など、25周年イヤーは後藤さん自らの“プロデュース作品”が充実しています。

「ありがとうございます。でもそれは、私だけじゃなくて周りで支えてくださるスタッフや関係者の方たちの影響や良い環境を与えていただいたおかげです。10代、20代の頃は、やりたいことがあっても周りを説得して引っ張るだけの力がありませんでした。それから少しずつ自信がついてきて、やりたいことが明確に言えるようになりました。周りの方に対しても具体的にサポートしてほしいことを分かりやすく伝えられるようになって、ようやく今のように形にできるようになったので、ここまで来るのに時間はかかりました」

――プロデュースする上で大切にしていることとは

「やっぱり『そこに魂があるか』なのかなって思います。一つひとつの仕事やコンサートのステージは、誰かにやらされているのか、それとも自らがやりたくて動いているのか――この違いはとても大きいと思います。もう1つは『ファンは何を望む?』という第三者の視点も忘れないようにしています。求められているもの以上のちょっとした刺激のあるプラスアルファは常に考えたいので、少し背伸びをして120パーセントの目標を掲げることも大切にしています。本当に、一歩一歩なんですが25年かけて少しずつそれが形になってきたという実感があります」

――ちなみに美容とは反対に、つい日常でサボってしまいがちなものはありますか。

「なんでしょう。性格的に自分の興味以外は、面倒くさがりなんです。疲れている時は、部屋の片付けもサボってしまいますし、洋服を収納しないでそのまま数日置きっぱなしとかありますよ(笑)」

――美容においては何があっても絶対に後回しはしない、でしょうか。

「仰る通りです(笑)。そこは納得いくまで徹底的にやります。例えば寝ようと思ってベッドに入った後に、何か気になったことがあったらちゃんと起きて顔や肌を鏡で見て、問題ないことを確かめてから寝るようにしています。やっぱり朝起きてがっかりするのは嫌なんですよ」

――最後にこれから挑戦してみたいことを教えてください。

「たくさんあります! でも、まだ言えないんですよ(笑)。ファンのみなさんやインタビューを読んでくださった方には、『後藤真希は、これからもいろんなことをやっていきます』ってお伝えしたいです」

□後藤真希(ごとう・まき)1985年9月23日生まれ、東京都出身。1999年モーニング娘。第2回追加オーディションに合格し、同年9月にグループ7枚目のシングル『LOVEマシーン』でデビュー。2001年3月にシングル『愛のバカやろう』でソロデビューし、オリコン初登場1位を記録。02年にモーニング娘。を卒業し、07年10月にハロー!プロジェクトを卒業した。20年YouTubeチャンネル『ゴマキのギルド』を開設。24年7月にはデビュー25周年を記念して13年ぶりのオリジナル新曲『CLAP CLAP』を発表した。

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