万博シンボルの“世界最大の木造建築物”、会場デザインPが語った思い「人々が1つにまとまる象徴として」

大阪・関西万博は13日に開幕する中、9日は『メディアデー』として報道陣に公開され、約4500人が来場した。1周2キロで“世界最大の木造建築物”として、ギネス世界記録に認定された「大屋根リング」は圧巻だった。

メディアツアーで大屋根リングについて解説する藤本壮介氏(中央)【写真:ENCOUNT編集部】
メディアツアーで大屋根リングについて解説する藤本壮介氏(中央)【写真:ENCOUNT編集部】

大阪・関西万博は13日に開幕

 大阪・関西万博は13日に開幕する中、9日は『メディアデー』として報道陣に公開され、約4500人が来場した。1周2キロで“世界最大の木造建築物”として、ギネス世界記録に認定された「大屋根リング」は圧巻だった。

 今回の万博のシンボルについて、会場デザインプロデューサー・藤本壮介氏は「世界の情勢が不安定な時期に160か国も1つの場所に集まって、ともに過ごすのは尊い出来事。その価値ある世界が集まる場所をしっかり作るというのを念頭に置いた」と明かした。「リングの中に世界各国のパビリオンが入る。1つに集まる、1つにつながる。そこから未来につながる。それが力強いメッセージになる」と思いに力を込めた。

「人々が1つにまとまる象徴として考えている」という藤本氏。もちろん、来場者はそれを体感できるが、「来ない人にも体感してほしい」とし「ヘリコプターから見ても(輪で)小さい子、おじいちゃん、おばあちゃんも一目、(空からの)写真や映像を見たら、世界が1つに集まってる、未来を創ろうとしてるんだというメッセージが分かる」とした。

 持続可能な点からも、木造建築は世界的に推進されているという。日本は大型木造建築に関して遅れていたというが、「世界一と言っていい1000年近い木造建築の伝統があり、生かさない手はない」と考えたという。

 藤本氏の解説はリング内で行われた。リングは雨や日差しから来場者を守るともされたが、実際に汗ばむ陽気の中、吹き抜ける風が心地よかった。日が暮れた後のライトアップも幻想的で、会場をあとにするメディアもこぞって撮影していた。

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