「あなた不正乗車ですよね?」中央線グリーン車で退席促す迷惑行為 ネットも怒り「言語道断」「気持ち悪い」

中央線のグリーン車に乗車していたところ、見知らぬ男から「あなた不正乗車ですよね?」と退席を促されたというXの投稿が大きな議論を呼んでいる。投稿者はグリーン車の紙の切符(磁気グリーン券)を買っていたため、座席の上方にあるランプは「空席」を示す赤だった。投稿した椛餅(@momizimoti_sabu)さんに詳しい話を聞いた。

中央線快速電車(写真はイメージ)【写真:写真AC】
中央線快速電車(写真はイメージ)【写真:写真AC】

迷惑男にあ然「紙の券があること知らない人多すぎ」

 中央線のグリーン車に乗車していたところ、見知らぬ男から「あなた不正乗車ですよね?」と退席を促されたというXの投稿が大きな議論を呼んでいる。投稿者はグリーン車の紙の切符(磁気グリーン券)を買っていたため、座席の上方にあるランプは「空席」を示す赤だった。投稿した椛餅(@momizimoti_sabu)さんに詳しい話を聞いた。

「中央線G車に磁気切符グリーン券で乗ってたら『あなた不正乗車ですよね?降りてください』て言われたんだけどしかもグリーンアテンダントじゃないしもうなんなんや」

 4月8日、椛餅さんがXに投稿すると、迷惑行為に批判の声が殺到。「アテンダントでもないのに不正だから降りろってのは言語道断」「セルフ警察? 気持ち悪いこと、この上ないですね」「これ多分、席奪おうとしてる人だと思う」「Suicaでタッチ式が主流すぎて紙の券があること知らない人多すぎて腹立つ」「不審者案件」「アテンダントじゃないのに、立ち客とかに声かけてる謎のおっさんを中央線で見かけるけど、同一人物かな?」「東海道線にもそう言う人沢山おるの」など多くの反応が寄せられた。

 当日、落とし物を受け取るため、都内から山梨県へ向かっていたという椛餅さん。

「いつもはSuicaグリーン券で乗車していますが、初めての区間は記録用に磁気券で乗っています」と、切符を購入して中央線のグリーン車に乗り込んだ。

 ところが、突然、見知らぬ男に声をかけられ、難癖をつけられた。

 椛餅さんは男に切符を見せたものの、「反論してきたため別の号車のグリーン車へ移りました」と退席。男は白いジャンパーを羽織り、ジーンズ姿で、年齢は「ぱっと見40代半ば」だったという。

 グリーン車に乗車するにはSuicaでのグリーン券購入が主流になっている。座席に着席後、グリーン券情報を上部にある読み取り部にかざすと、ランプが赤から緑に変わり、着席していることを示す。一方で、切符を買っていたり、着席してから車内でグリーン券を買おうとしている場合は、グリーンアテンダントと呼ばれる乗務員が回って来るまで、座席のランプは赤のままとなる。男は、椛餅さんの座席が赤だったため、“不正乗車”していると思い込み、悪態をついてきたというわけだ。

 自らにはまったく非がないとはいえ、相手の出方が分からないまま口論になれば、大きなトラブルに発展していた可能性もある。また、グリーンアテンダントは、すべての区間で回って来るとは限らない。混雑時などは、物理的に車内清算そのものが難しいこともある。椛餅さんも「アテンダントさんがいないんですよ。私が乗った区間」と指摘しており、鉄道会社による対策が求められそうだ。

「過去に声をかけられたことはなくてこれが初めてでした」と恐怖の体験を振り返った椛餅さん。

「こういう方がいることが一般世間、Xを使わない層まで広まってほしいですね」と強く願った。

次のページへ (2/2) 【写真】物議を醸したグリーン車の着席ランプ
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