窪塚洋介が救急医療学生にエール「一緒に頑張りましょう」 小栗旬からは「脱線するたびにいいこと言うよね」

俳優の小栗旬と窪塚洋介が10日、東京・日本体育大で開催された映画『フロントライン』(6月13日公開)のキックオフイベント 日本体育大学救急医療学科 特別試写会にサプライズ登場した。

サプライズ登場した小栗旬(左)と窪塚洋介【写真:増田美咲】
サプライズ登場した小栗旬(左)と窪塚洋介【写真:増田美咲】

オファーを受けた際の心境も明かす

 俳優の小栗旬と窪塚洋介が10日、東京・日本体育大で開催された映画『フロントライン』(6月13日公開)のキックオフイベント 日本体育大学救急医療学科 特別試写会にサプライズ登場した。

 窪塚は本作のオファーを受けた時のことを振り返り、「正直コロナワクチンの話があったりするので、一瞬警戒したところもあったが、まるでドキュメンタリーのような、増本さんの取材に裏打ちされたリアリティーのある脚本だったので、ぜひやらせていただきたいと思った」と告白。続けて「ちょっと若干脱線するんですけど、初日のダイヤモンド・プリンセス号に入って行くシーンで料理用のキッチングローブが準備されていた。なので『これまずくないですか、医療用のグローブじゃないんですか?』とスタッフに聞いたら、『いや、初日本当にこれが間違って届いちゃっていて。みんなキッチングローブつけて(船に)入って行ったんです』という話を聞いて、そこまで徹底的にリアリティーを追求してやる作品なんだと本当に安心して、作品作りという上で背中は預けられた」と撮影の裏話を明かした。

 また、学生から「演じる上で特に大事にしていたこと」を問われると、窪塚は「ブレない、のに(小栗演じる)結城ちゃんに激昂してしまってブレる。その温度。ブレない結城ちゃんに対してブレる仙道というバディ感の温度っていうのを、関根(光才)監督だったり、(プロデューサーの)増本さんと現場でどれぐらいのブレ幅で、と微調整をしながら役を作りました」と回答した。

 その後、「ちょっとまた話が脱線するんだけど」と前置きした上で、「今質問してくれた時に、こんなにたくさんの未来のヒーローたちが真っすぐ生きているんだなという思いに息を飲んだというか。みんなそうなんだと思ったら、胸が詰まる思いがあります。だから本当に心から応援しますので、皆さん本当に頑張ってくださいっていうとあれなんで、一緒に頑張りましょう」と熱いメッセージ。すると、小栗から「なんかさっきから脱線するたびに良いことばっかり言ってる」と言葉をかけられ、会場が笑いに包まれた。

 本作は、世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化した、日本で初めての作品となっている。舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員は世界56か国の3711名で、横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者が確認されたことで、日本が初めて治療法不明の未知のウイルスに直面することとなった。この状況下で最前線に駆けつけたのは、家族を残し安全な日常を捨てて「命」を救うことを最優先にした医師や看護師たちだった。

 イベントには2人のほか、地方独立行政法人神奈川県立病院機構理事長の阿南英明医師、災害派遣医療チーム(DMAT)事務局次長の近藤久禎医師、増本淳プロデューサーも出席した。

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