ドリカム中村正人、渋谷にテントシアター設置 オープンまでの最大の苦労は「お金」

DREAMS COME TRUEの中村正人が10日、東京・渋三広場で行われた「渋谷 ドリカム シアター」のオ-プニングセレモニー&レセプションパーティーに登壇。「渋谷 ドリカム シアター」の立ち上げ背景、今の心境などを語った。

イベントに参加したDREAMS COME TRUEの中村正人【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに参加したDREAMS COME TRUEの中村正人【写真:ENCOUNT編集部】

俳優としての活動は不評「音楽1本です!」

 DREAMS COME TRUEの中村正人が10日、東京・渋三広場で行われた「渋谷 ドリカム シアター」のオ-プニングセレモニー&レセプションパーティーに登壇。「渋谷 ドリカム シアター」の立ち上げ背景、今の心境などを語った。

 映画『Page30』(11日公開、堤幸彦監督)の「メイン上映館」として、渋谷警察署裏「渋三広場」の平地にテントシアターを設置する異例のプロジェクト「渋谷 ドリカム シアターsupported by Page30」が完成した。オープニングセレモニーでは、登壇者によるテープカットが行われ、その後中村が「ようこそ『渋谷 ドリカムシアター』へ! オープン!」と開館を宣言した。

 レセプションパーティーでは、トークショーを実施。同シアターの総支配人を務める中村は「また1つドリカムの夢がかなったこのシアターでございます。手作りで頑張ってやりました」と感慨深い表情を見せた。立ち上げのきっかけは映画『Page30』を広めたい思いからだったとのことで、映画プロデューサーの紀伊宗之氏に相談した際に「劇場を作ろう」とアイデアをもらったそう。

 人工芝が敷かれた同シアターには、ビーズソファやキャンプ用イスなどが用意されており、通常の映画館とは異なる形で映画鑑賞ができる。「こういう環境で見ていただけたら、新しい映画体験になるのでは。芝居小屋と言いますか」とアピールした。

 レセプションパーティー終了後には、囲み取材にも応じた。改めて今の気持ちを聞かれると「1つの夢がかなった喜びでいっぱいです」と笑顔を見せ、「『渋谷でなんてバカなことやっているんだ』というようなことをやれたことがとてもうれしい。これからもっと夢をかなえていきたいし、いろいろな方の夢をかなえていきたいなと決意を新たにしました」と吐露した。

 同シアターオープンまでの最大の苦労は「お金」と言い、さらに「収支が取れないイベントは絶対にやらないのが経営者としては当たり前。我々はこの前36周年を迎えた。DREAMS COME TRUEがいただいたものたくさんあります。そのいただいたものを、収支関係なくお返しできればって形で映画を作った。さらに、上映するための映画館を作ったので、そういう意味では何もかもがうれしい。幸せなことだと思います」と明かした。

 同映画のプロデュースを務めたが、今後は俳優としての道も模索されているのでは、と質問が飛ぶと「ドラマに何回か出させていただきましたが、いずれも不評なので、絶対やめたほうがいいと思っています! そのような下心は一切ありません。音楽1本です!」と断言していた。

 音楽歴は長く、青山学院大在学時代から活動。長い間、渋谷とともに歩んできた。「語りきれないくらい渋谷との縁がある。シンクロして成長してきた。『我々が知っている渋谷じゃない』という大人の方もいるが実はそうじゃない。渋谷にかける情熱が足りないんだと思う。渋谷をより楽しくするために、66歳だけど、これからも渋谷を楽しんでいこう、夢をかなえていこうって皆さんを応援していきたい」と思いを述べた。

 イベントには、俳優の唐田えりか、林田麻里、広山詞葉、MAAKIII(マーキー)、堤幸彦監督、紀伊氏も登壇した。なお、中村とMAAKIII夫婦が共演するのは、2008年の結婚後初。

『Page30』は中村がプロデュースを務め、堤幸監督と4人の俳優、上原ひろみのピアノが描く新感覚ドキュメンタリー。「これが最後のチャンス」という切実な事情を抱えた4人の俳優たちによる物語で、稽古から舞台本番までの4日間の心情の変化を描いた。

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