元NHK青井実キャスター、フジ『Live News イット!』スタッフらに不適切言動…本人「未熟、深く反省」で続投宣言
フジテレビは9日、企業公式サイトを更新し、ニュース番組『Live News イット!』(月~金曜午後3時45分)のメインキャスター・青井実に関して「不適切な言動」があったことを発表した。青井はこの日、同番組で事実関係を認めて謝罪した。

前代未聞の光景
フジテレビは9日、企業公式サイトを更新し、ニュース番組『Live News イット!』(月~金曜午後3時45分)のメインキャスター・青井実に関して「不適切な言動」があったことを発表した。青井はこの日、同番組で事実関係を認めて謝罪した。
ニュース番組のキャスターに関する「不適切な言動」を局が公表し、本人が生放送で謝罪する。テレビ史においても、前代未聞の光景だった。まず、この情報はフジテレビの企業公式サイトで伝えられた。
「弊社は、青井キャスターの言動について社内からコンプライアンス推進室に報告があり、2025年2月より弁護士を交え、社内で慎重かつ適切に調査を進めてまいりました。その結果、不適切な言動と認定される事案があったことから、今後出演を継続するにあたり二度と同様な言動がないよう、青井キャスターに申し入れを行い、本人からは関係者への謝罪と反省の意が示されました。また、これに関連して社員の対応にも不備があったとして、昨日処分を決定しました」
そして、同件は放送開始から2時間21分後の午後6時6分に番組内で報じられた。青井は「まずは私事でお時間をいただき、視聴者の皆さまにお詫びいたします」と言い、頭を下げた。続けて経緯を説明した。
「今回、この件についてはコンプライアンス強化が進められていく中で、私自身についての事案が上がってきました。出てきました。ヒアリング、調査していただき、フジテレビに厳しい報告をいただきました。真摯(しんし)に受け止めます」
同局によると、青井は昨年5月ごろ、番組リハーサル中にフリップの演出が上手くいかなかったことに対し、強い口調でスタッフを叱責。同10月には、放送終了直後、速報ニュースの対応をめぐり、自身がつけていたピンマイクを強い調子でキャスター台の上にある箱に放り投げ、その後、同番組で勤務する社員及びスタッフに対して、相当に厳しい口調で叱責したとしている。
同番組でも伝えられたこの事実を前に青井は「日々ニュースをお伝えする報道の現場、当日速報ニュースに対応する中で、スタジオで叱責や不適切な言動をしてしまいました。制作陣や仲間に対して、私自身の言動に深く反省しており、申し訳なかったと思っています。本当に自分の未熟さが出てしまったと痛感しています」とコメント。続けて反省の弁を述べつつ、今後も同番組のキャスターを継続する意思を示した。
「言葉を扱う仕事に就いてる者として、相手に言葉を使って伝えている者として、あってはならないことだと強く感じております。この仕事、自分一人で仕事しているわけではなく、本当に大勢のスタッフによって、番組というのは支えられてつくられているわけです。そのチームのみんなの思いを受け止めて、受け取って、これからもニュースをお伝えしていきたいと思います。この度は本当に申し訳ありませんでした」
青井は昨年2月にNHKを退局し、フリーアナウンサーに転身。同4月1日から『Live News イット!』のメインキャスターを務めているが、今回の事案を受けてネット上では、「降板すべき」「起用したフジテレビが不適切」などの厳しい声が出ている。
