格闘技イベント「RIZIN」は9日、東京ドームシティで記者会見し「RIZIN男祭り」（5月4日・東京ドーム）で現役復帰する朝倉未来（32＝JAPAN TOP TEAM）の対戦相手が前フェザー級王者の鈴木千裕（25＝クロスポイント吉祥寺）に決定したと発表した。

　朝倉は、24年7月の「超RIZIN.3」のメインイベントで平本蓮に1R・KOで敗戦。現役引退を表明したが、同年大みそかに今年5月の東京ドーム大会で復帰し、平本と再戦することが電撃発表された。

　しかし、RIZINは2月末に緊急会見を開き、平本が練習中に右肩を負傷し全治6か月の「外傷性肩関節不安定症」と診断され手術を行ったと公表。試合は中止に。再起戦は宙に浮いていたが、朝倉は3月上旬に記者会見し、改めて大会への参戦の意思を表明。対戦相手はこの日まで発表されておらず、注目が集まっていた。

　復帰戦の相手を務める鈴木は前RIZINフェザー級王者。昨年大みそかの防衛戦でクレベル・コイケに敗戦しベルトを失うと、先月30日の「RIZIN.50」でもカルシャガ・ダウトベックに判定負け。自身初の連敗を喫していた。榊原信行CEOは試合後に「手負いの選手とやるのは、未来の美学にも反する」とコメントしていたが、東京ドームでの復帰戦にふさわしい相手として白羽の矢が立った。