浅川梨奈、マネキン役で女優魂に火「感情大事に」 “心”吹き込み監督の期待に応える
女優の浅川梨奈が、全3話からなるVimeoの有料配信オムニバスドラマ「素顔」(21日配信予定)の第1話「過去を知る女」に、ヒロインとして出演してマネキンを演じる。物語は、理容店を舞台に、主人公の理容師(松岡広大)と客とのさまざまな関係を描く。浅川は理容師の過去を知っている設定で、人間の女性の姿をして人の心も持つマネキン役。そんな難役をどう演じたのか。
有料配信オムニバスドラマ「素顔」の第1話「過去を知る女」でヒロイン
女優の浅川梨奈が、全3話からなるVimeoの有料配信オムニバスドラマ「素顔」(21日配信予定)の第1話「過去を知る女」に、ヒロインとして出演してマネキンを演じる。物語は、理容店を舞台に、主人公の理容師(松岡広大)と客とのさまざまな関係を描く。浅川は理容師の過去を知っている設定で、人間の女性の姿をして人の心も持つマネキン役。そんな難役をどう演じたのか。
「最初、お話をいただき台本を初めて読んだ時は、ん?という感じでした。初めての物の役。びっくりしました。今、擬人化がはやっていますが、とうとう役にまで、と思いました」
驚いた様子を笑いながら紹介したが、女優魂に火が付いたのか、切り替えも早かった。
「どう作っていくべきか考えて……。逆に今までやったことのない作り方ができるから楽しそうだな、というのも大きかったです」
心を持っているとされるが、それでも初めての物(マネキン)の役。
「意識したのはマネキンらしさ。まず、たとえば人形もそうですけど、夜中に後ろにあると怖いと感じることがあるじゃないですか。それは、きっと心が芽生えていると自分が思い込んでいるからだと思うんです。ずっと、そばで一緒に生活してきて、そりゃ、心も芽生えるよなとも思いました。せっかく人となって、やっと触れられる、やっと動ける、やっと話せる。その喜びもあるだろし。初めてヘアマネキンに体がつきました、という時に、ずっと話したかった、ずっと触れたかった人と触れ合えた時、話せた時の喜びはちゃんと表現したいなと思いました。そこは人形ということは考えず、感情を大事にしました」
そう語ると、意識した細かなマネキンらしさも紹介してくれた。
「表情もワンパターンというか、いろんな表情をしない。まばたきの量も多くしない。後半は人間になりつつあるという、自分の中でそういう流れを作ってやっていました」