民放連が文書でフジに厳重注意…会長でフジ前副会長の遠藤龍之介氏は中居正広氏問題で引責辞任

日本民間放送連盟(民放連)は2日、公式サイトで会長の遠藤龍之介氏(フジテレビ前副会長)が同日付で辞任したと発表した。フジテレビの女性アナウンサーが同社番組の出演タレントから性暴力による重大な人権侵害の被害を受けた事案に関し、フジテレビに対する民放連の対応(厳重注意)が決定したことを受けての措置となった。

フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】
フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】

堀木卓也専務理事が会長代行

 日本民間放送連盟(民放連)は2日、公式サイトで会長の遠藤龍之介氏(フジテレビ前副会長)が同日付で辞任したと発表した。フジテレビの女性アナウンサーが同社番組の出演タレントから性暴力による重大な人権侵害の被害を受けた事案に関し、フジテレビに対する民放連の対応(厳重注意)が決定したことを受けての措置となった。

 遠藤氏は一連の中居正広氏をめぐる問題を受け、2月に民放連会長の辞意を表明。3月19日の定例会見では「フジテレビに関する多くの問題は皆さまに民間放送に対して不信を招きかねないことであり、私が会長を続けることは良くないと判断し、辞任することを決めました。大変申し訳ありませんでした。お詫びいたします」と謝罪。遠藤氏の任期は来年6月の総会までだったが、フジテレビ副会長を3月27日に退任したのに続き、退いた形になった。新たな会長が就任するまでの間、堀木卓也専務理事が会長の職務を代行する。

 また、民放連はこの日、緊急対策委員会(会長、副会長で構成。会長が委員長を兼任)を開催。フジテレビジョンから第三者委員会による調査報告の内容を受けた上で、同局に文書で厳重注意を行ったことを発表した。同時に「再生・改革に向けた取り組みの進捗状況や実施成果などについて適切な時期に報告すること」「民放連が実施する人権意識向上の取り組みに積極的に協力すること」などを要請したとしている。

 なお、同局の清水賢治社長からは「当分の間、自社の役職員が民放連の理事、副会長、専門委員会委員長に就任することを自粛したい」との申し出があり、民放連は「これを了承しました」としている。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください