フジテレビ側は“院政”を否定「影響力がまったくない人事を発表できた」 87歳・日枝氏が退任

フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)は27日、都内で取締役会を開き、役員の刷新と日枝久取締役相談役の退任を決めた。

取材対応したフジテレビの清水賢治社長(右)と親会社の金光修社長【写真:ENCOUNT編集部】
取材対応したフジテレビの清水賢治社長(右)と親会社の金光修社長【写真:ENCOUNT編集部】

第三者委員会は近く調査結果提出

 フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)は27日、都内で取締役会を開き、役員の刷新と日枝久取締役相談役の退任を決めた。

愛車は世界200台限定のメルセデス…人気女優のクラシックな愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

 取締役会後、報道陣の取材に応じたFMHの金光修社長と、フジテレビの清水賢治社長は日枝氏が院政を敷くとの可能性をそろって否定した。

 金光社長は「私の印象としてそういう懸念があるならこういう人事はできない」と主張。清水社長は「今日の人事も影響力がまったくない陣容を発表できた。取締役会の1取締役ということがなくなりますので、当然ながら発言はなくなるということ」と説明した。

 87歳の日枝氏は、約40年間にわたりフジの実権を握り、“フジの天皇”などと呼ばれていた。元タレント・中居正広さんと20代女性とのトラブルを受け、責任を追及する声が上がっていた。

 フジテレビは一連の問題でスポンサー企業のCM取りやめが相次ぎ、大打撃を受けた。

 取締役会では併せて役員体制を一新。FMHは金光社長が代表権のない会長に就任し、社長は清水社長が兼任する。また、親会社の取締役は17人から11人に、フジテレビの取締役は22人から10人に減員。取締役の平均年齢はそれぞれ71.2歳から61.6歳、67.3歳から59.3歳に引き下げられた。

 第三者委員会は近くフジテレビに調査結果を報告する。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください