【ONE】野杁正明、復活の衝撃KOで暫定王者に 衝撃左フックに観客総立ち「最高です!」
第12試合では元K-1王者の野杁正明(31=日本)がONEフェザー級・タワンチャイ・PK・センチャイ(25=タイ)に2R・KO勝ちを収めフェザー級暫定王者のベルトを獲得した。

タイ人記者は呆然「oh my god」
格闘技イベント「ONE 172: TAKERU vs. RODTANG」(23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)第12試合、フェザー級キックボクシング暫定世界王座決定戦
第12試合では元K-1王者の野杁正明(31=日本)がONEフェザー級・タワンチャイ・PK・センチャイ(25=タイ)に2R・KO勝ちを収めフェザー級暫定王者のベルトを獲得した。
完全復活の野杁に観客総立ちだった。バチーンと会場に響くほど重たい打撃を当てるたびに歓声が上がっていた。いつも通り、圧をかけながらローキックを主体に相手をじわじわと追い込んだ。
2R、両者は開始のゴングが鳴る前に試合を始めた。ローキック主体の1Rから打ってかわり、パンチも織り交ぜる。早々に左フックを完璧なタイミングでヒットさせるとダウンを奪った。
タワンチャイはなんとか立ち上がるがフラフラに。野杁はこのチャンスを逃すことなくボディーと顔面を打ち分けながらパンチラッシュ。レフェリーが試合を止めると会場の観客の9割以上が立ち上がっていた。
タワンチャイが倒される瞬間を見たタイ人記者は「oh my god」と口をあんぐり。呆然としていた。
野杁は試合後「(ベルトを持つのは)最高です!」と叫んだ。さらに「こんな素晴らしいチャンスを与えてくれたチャトリに感謝です。タワンチャイ選手、ここまで僕のことを強くしてくれたトレーナー、チームメート、家族には感謝しています」と枯れた声でコメントした。
試合展開について「3Rで倒せるかというのはなかったですけど、フェイスオフでも言わせてもらいましたが、『必ずKOする』と言っていたので、チャンスとみたら……(いきました)」と振り返っていた。
K-1で圧倒的な強さを誇っていた野杁だったが、ONE参戦以降は世界の強豪に苦戦した。シッティチャイ・シッソンピーノン、リウ・メンヤンに立て続けに敗戦していたが、今年1月にシャーキル・タクレティ(イラク)と対戦し2R・KO。連敗を脱出した。
