格闘技イベント「ONE 172: TAKERU vs. RODTANG」（23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ）第2試合、フライ級キックボクシング、3分×3R

　第2試合では陽勇（23＝日本）がザカリア・ジャマリ（35＝モロッコ）に1R・KO勝ちを収めた。会場から大歓声を浴びた。

　陽勇は昨年3月まで立ち技格闘技団体「RISE」で戦っていた選手でバックボーンは空手。同9月の「ONE Friday Fights 81: Superbon vs. Nattawut」でユセフ・サード（アルジェリア）と対戦し判定勝ち。今年2月に行われた「ONE Friday Fights 96」ではレアンドロ・ミランダ（ポルトガル）と対戦し2R・TKO勝ちを収めた。一方のジャマリは現在2連敗中だ。

　抜群のタイミングだった。陽勇はバチンと会場に音が響くジャマリの強烈なミドルを被弾する場面も。ガードをしていた左腕は早々に赤みを帯びていた。

　それでも相手に常にロープを背負わせ、距離をつかんでいたのは陽勇。最後はジャブ2発でコーナーに追い込むと、相手が顔を下げたタイミングで顔面に膝蹴りを入れた。

　もろに被弾したジャマリはフラフラしながらロープにもたれかかる。一度立ち上がろうと試みたが、そのまま頭からマットに倒れていた。