グラビア→ミス・アース準優勝→リングデビュー、170cm長身レスラー植原ゆきなの素顔「実は自由奔放で庶民的」

日本体育大学を卒業後、グラビア活動やミスコン出場を経てアクトレスガールズの一員となった植原ゆきな。昨年12月にリングデビューし、3月16日の後楽園ホール大会では地力初勝利を挙げた彼女だが、リングに上がった理由があった。

初勝利のフィニッシャーは変形ジャックハマーだった【写真:(C)アクトレスガールズ】
初勝利のフィニッシャーは変形ジャックハマーだった【写真:(C)アクトレスガールズ】

全然できなかったからこそアクトレスガールズに上がろうと決心できた

 日本体育大学を卒業後、グラビア活動やミスコン出場を経てアクトレスガールズの一員となった植原ゆきな。昨年12月にリングデビューし、3月16日の後楽園ホール大会では地力初勝利を挙げた彼女だが、リングに上がった理由があった。(取材・文=橋場了吾)

 2024年5月、植原ゆきなは「ミス・アース・ジャパン埼玉大会」でグランプリを獲得、全国大会では準優勝にあたる「ミス・エアー・ジャパン」を獲得した。植原が出場したミスコンはこの大会のみなのだが、それには大きな理由があった。

「ミス・アースの目的、はコンテストを通して環境保護への意識向上を訴えることなんですが、両親が保護犬の活動をしていて小さいころから家族に犬がいたこともあり、私も動物が大好きで自然も大好きなので、ミス・アースだから出てみたいという思いがあったんです。それで良い結果を残すために減量したり自分を追い込んだりして……自分はここまでできるんだというのを知れたのは大きかったですね。そして周囲にはポジティブでモチベーションの高い参加者が多かったので、(コンテスト中は)より自分らしくいられたというのもありますね」

 植原がアクトレスガールズに誘われたのは、グラビア活動のつながり(前編参照)からだ。アクトレスガールズはプロレスをベースにしたエンタテインメントなのだが、試合内容・結果が事前に決まっていることを公表している団体だ。

「誘われたから一応見てみようかな、くらいの軽い気持ちで行ったんですが……あんなかわいい子たちが技を受けてロープに走って、うわ! と思って。運動をずっと続けてきた私としては、ほかの女の子ができるんだから私にもできる? でもできないかもしれないと思うとワクワクバロメーターがぐんぐん上がってしまったんです(笑)。すぐに体験でやってみたんですけど、全然できないんですよ。逆に全然できなかったからこそ、入りたくなっちゃって。できそうなことだったら、先が見えてしまうじゃないですか。でもできないことをたくさん練習してできるようになったら楽しいと思って」

アクトレスガールズのリングに上がる理由を語った植原ゆきな【写真:橋場了吾】
アクトレスガールズのリングに上がる理由を語った植原ゆきな【写真:橋場了吾】

本当にラリアットの瞬間だけはずっと来てほしくなかった

 昨年10月にアクトレスガールズに練習生として入り、12月29日の後楽園ホール大会でデビュー。この2か月間は、ほかの仕事を入れずに練習漬けになった。

「自分は本番には強いと自負しているんですけど、後ろ受け身は本当に怖くて、(デビュー戦の相手の)惡斗さんにラリアットを食らうのは怖かったですね。本当にこの瞬間だけは来てほしくなかったです……。昨日(インタビューは3月17日)で8試合目だったんですけど、課題は“試合慣れ”ですね。できることは少しずつ増えてきているので、もっともっと練習して試合を心から楽しめるレベルに持っていきたいなと思っています」

 実は植原、3月16日の後楽園ホール大会を前に同日デビューでほぼ同期となった梨央と、秋葉原と水道橋でビラ配りを行った。

「アクトレスガールズの先輩たちには、普段技や練習でお世話になっているわけで、今の自分たちにできることといったら何かなと思って。そう考えたら、少しでも多くの人にアクトレスガールズの試合があることを知ってもらうことかなと。自分たちができることで協力して、お客さんが一人でも増えてくれたら……アクトレスガールズ全体がもっと大きな存在になれればいいなと思ってやってみました。グラビアやミスコンをやってきたので、話しかけにくいというイメージがあるかもしれないんですが、実は自由奔放で庶民的で取っつきにくさはない人なんだよ、ということも感じてもらいたかったですね(笑)」

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