『御上先生』出演の吉岡里帆、生徒たちの成長に感動 第7話の演技は「本当に心の奥に刺さる」
俳優の吉岡里帆が、TBS系連続ドラマ『御上先生』(日曜午後9時)の取材会に出席。2日放送の第7話について語った。

全話を通して「『The personal is political』を生徒たちが体現していく」
俳優の吉岡里帆が、TBS系連続ドラマ『御上先生』(日曜午後9時)の取材会に出席。2日放送の第7話について語った。
松坂桃李が主演を務める同作は、『ドラゴン桜』(2021年)、『マイファミリー』(22年)、『VIVANT』(23年)、『アンチヒーロー』(24年)など同局の「日曜劇場」で話題になった作品を担当してきた飯田和孝プロデューサーが手掛ける完全オリジナルストーリー。未来を夢見る子どもたちが、汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実と、そんな現実に1人の官僚教師と令和の高校生たちが共に立ち向かっていく、“教育のあるべき真の姿”を描く大逆転教育再生ストーリー。松坂演じる東大卒でエリート文科省官僚の御上孝(みかみ・たかし)が、新たに設立された“官僚派遣制度”によって県内トップの東大合格者を誇る私立隣徳学院に赴任し、日本の教育を変えるために現場から声をあげる。
吉岡が演じるのは、御上が赴任した隣徳学院で3年2組の副担任を務める国語教師・是枝文香(これえだ・ふみか)。もともと同クラスの担任で、熱心な授業を展開し生徒からの信頼も厚いが、御上がやって来たことで副担任になってしまう。御上と生徒のやり取りに関わる中で、大きな影響を受けることになる。
これまで、報道のあり方、取材の仕方、教科書検定、金融や投資など、社会問題や話題のテーマを切り口にしてきた同作。2日に放送される第7話は貧困や生理の問題などがテーマ。吉柳咲良演じる椎葉春乃(しいば・はるの)の家庭事情を中心に物語が展開される。
吉岡は「1話から最終話を通して、『生徒たちが抱える問題』が『社会的な問題』と通じている。『The personal is political(個人的なことは政治的なこと)』を、まさに生徒たちが体現していくんです」と語り、「その中でこの7話に出てくる、吉柳咲良さん演じる椎葉さんという役は、“社会問題全部を凝縮したようなキャラクター”」と説明。「生理の話もそうですし、格差の話、貧困の話など山積みで、それを小さな体で、1人で抱えているという描写が出てくる。1人が背負うにはあまりに大きすぎる問題です。今回はそういった状況にある方々にとって少しでも『救いになる回』にしないといけない。1人ぼっちにならないような、希望を見出せる回にしないといけないなと思いました」と語った。

また、「7話では椎葉さんが、抱えているものを吐露するシーンがあります。もう圧巻です。本当に圧巻のお芝居。一番側で見ていましたが、もう何だろうな、『本当に椎葉がそこにいる』という感覚になりました」と、吉柳の演技を絶賛した。
「顔合わせの時に咲良ちゃんが、椎葉として皆の前でごあいさつをされて」と顔合わせを振り返り、「本当に熱い顔合わせで、みんなが一言ずつ、『自分はどんなテーマを持ってどんな目標を持ってこのドラマに挑むか』『どんなことを届けたいか』を話す時間がありました」と懐かしんだ。「そういう中での、咲良ちゃんのお話が好きでした。こんな辛い役を抱えて、自分の人生や自分の大切な時間を掛けて役に挑むって、本当に素晴らしいこと。そのパワーと繊細な心に、刺激をたくさんもらいました」と語り、「礼儀正しさと面白さを兼ね備えていて、みんなに気遣い明るく話しかけて、楽しい話をたくさんして。普段の人柄も素晴らしいなと思います」と称賛した。
「7話になってくると、教室全体も1話の時からとても成長しています。人の気持ちを考えたり、考えたことをみんなの前で発言する力だったり、主体性が育まれている姿を見ることができます」と、7話の生徒たちの雰囲気を説明。「御上先生によって成長していったみんなが、椎葉さんが抱える大きな社会問題や家庭環境と、どう対峙していくのか。その様が本当に素晴らしいです。吉柳さんが顔合わせの時から取り組んできた、“椎葉さんの抱えているお芝居”が、本当に心の奥に刺さる。吉柳さん演じる椎葉さんに注目していただきたいです」と見どころを語った。
