阿部寛、AI欺く元天才ハッカー役で主演 菜々緒とは初共演…金融市場舞台のマネーサスペンス映画
阿部寛が主演を務める、日本と台湾の共同製作映画『キャンドルスティック』(配給:ティ・ジョイ)が、7月4日に公開されることが19日に発表された。

日本×台湾共同製作、AIを欺く元天才ハッカーの挑戦
阿部寛が主演を務める、日本と台湾の共同製作映画『キャンドルスティック』(配給:ティ・ジョイ)が、7月4日に公開されることが19日に発表された。
本作は、「老後2000万円問題」やNISA、iDeCoの普及によって“1億総株主化”が進む現代日本を背景に、金融市場を舞台に繰り広げられるマネーサスペンス。主人公の野原(阿部)は、かつて天才ホワイトハッカーとして名をはせたが、罠にはめられ全てを失う。しかし、FX市場で「金融市場の番人」とも言われる難攻不落のAIを欺き、大金を手に入れる計画を企てる。
共演には、野原の計画をサポートするFXトレーダー・杏子役に菜々緒、杏子の元夫で数学者の功役に津田健次郎が名を連ねる。阿部と菜々緒は本作が初共演となる。杏子は野原と同じ共感覚を持ち、彼の計画を支える存在となる。さらに、台湾の大企業幹部リンネ役には、台湾のアカデミー賞・金馬奨主演女優賞を受賞したアリッサ・チア、台湾の若き経営者リー役をリン・ボーホンが演じる。そのほか、サヘル・ローズ、YOUNG DAIS、マフティ・ホセイン・シルディ、デイヴィッド・リッジスなど国際色豊かなキャストが集結した。
本作の監督を務めるのは、GUCCIやUNIQLOの広告映像ディレクションやMV監督を手掛けてきた米倉強太氏。元「MEN’S NON-NO」専属モデルという異色の経歴を持つ彼にとって、本作が映画初監督作品となる。原作は川村徹彦氏の小説『損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー』で、金融業界を題材にした異色の作品として注目される。
映画のタイトル『キャンドルスティック』は、株取引の世界で広く知られる「ローソク足」を意味し、撮影は2024年5月から9月にかけて日本、台湾、イランで行われた。
主演の阿部は、「今回のお話を頂いた際、ちょうど新たな挑戦を求めていた時期でした。同じメンズノンノ出身の米倉監督という才能ある映像作家とご一緒できると知り、大変興味を惹かれました。本作は、日本、台湾、イラン、ハワイの4カ国を舞台に展開するスケールの大きなサスペンスです。国際色豊かなキャストとともに、国境を超えた物語の奥行きを体感しながら撮影に臨みました。菜々緒さんとの初共演も非常に刺激的で、監督が描く『ネットワークが生む新たな世界観』の中で、どのように物語が紡がれていくのか、撮影を重ねるごとに期待が高まりました。完成を楽しみにしていますし、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います」とコメントを寄せた。
また、米倉監督は、「二年前の深夜にプロデューサーの小椋悟さんから、日本、台湾、イランの3カ国共同制作の作品を作らないか?と突然の電話を頂いた事から始まった僕の初めての長編監督作品。日本映画を代表するプロデューサーの方々、そしてメンズノンノの大先輩(先輩と呼ぶのも気が引けてしまいます)阿部寛さんを中心とした3カ国の俳優の方々の力をお借りして、3カ国を駆け抜ける素晴らしい映画が完成しました。阿部寛さん演じる野原を中心に巻き起こる台風は日本を飛び越えネットワークを通じて世界中に広がっていく。次々と現れる人物と刻一刻と変化する人間模様を楽しんで頂けると思います」と語った。
