俳優の松たか子が17日、都内で行われた映画『ファーストキス　1ST KISS』大ヒット御礼舞台あいさつに、共演の松村北斗と共に登壇した。

　本作は、映画『ラストマイル』などを手掛けた塚原あゆ子監督と、映画『怪物』などの脚本家・坂元裕二氏が初タッグを組んだオリジナルラブストーリー。結婚15年になる夫を事故で亡くしてしまった硯カンナ（松）が、タイムトラベル手段を得て、過去に戻り自分が出会う前の夫である駈（松村）と再会し、運命を変えようと奔走する姿を描く。

　2月7日に公開されると、その週の全国映画動員ランキングで首位に輝き、前日までの10日間の累計で動員54万人、興収7億7900万円という数字を記録し、大ヒットスタートを切った。松は「すごく知り合いに観ていただいて、良かったという声が私にも届いています」と反響の大きさを伝える。

　この日も、すでに複数回映画を観てくれた観客が劇場にはたくさんいた。しかもスタジオ・ジブリの鈴木敏夫プロデューサーから「とにかく観ていて気持ちよかった」とコメントが届くなど、著名人からも多数、本作を称賛する感想が寄せられると、松も松村も笑顔を見せる。上映後の舞台あいさつのため、涙を流している観客もいた。

　そんななか、松村がこれまでの舞台あいさつやイベントで、松のチャーミングな立ち振る舞いに突っ込みを入れ、笑いになるシーンが何度もあったが、この日も松村が「初日が終わったら松さんは急に適当なことしか言わなくなったんです」と笑うと、松も「初日を迎えてお客様に作品が渡ったなと思ったら気が抜けてしまたんです」と苦笑い。

　松のちょっと抜けたかわいらしい発言に、松村が突っ込むという展開。ふんわりとした雰囲気を漂わせる2人に、松は「こんな人たちなんですよ。がっかりしていませんか？」と劇中の感動物語から一転、松と松村がとぼけたトークで会場を笑いに包み込んだことに「雰囲気を壊してしまうかも」と危惧。松の発言に会場はさらに温かい雰囲気に包まれた。