中村勘九郎、弟・七之助は「おかしな子」 プロレスごっこでニードロップ「裏では本当に凶暴な男(笑)」

歌舞伎俳優の中村勘九郎が16日、東京・中央区の歌舞伎座で行われている松竹創業百三十周年『猿若祭二月大歌舞伎(さるわかさいにがつおおかぶき)』昼の部『きらら浮世伝 版元蔦屋重三郎魁(さきがけ)申し候』の終演後に、新日本プロレスのプロレスラー・小島聡と初対面した。勘九郎は弟・中村七之助とのプロレスごっこの思い出を語った。

囲み取材で握手を交わす小島聡(左)と中村勘九郎【写真:ENCOUNT編集部】
囲み取材で握手を交わす小島聡(左)と中村勘九郎【写真:ENCOUNT編集部】

子どもの頃にジャイアント馬場を見て「こういう大人になりたい」

 歌舞伎俳優の中村勘九郎が16日、東京・中央区の歌舞伎座で行われている松竹創業百三十周年『猿若祭二月大歌舞伎(さるわかさいにがつおおかぶき)』昼の部『きらら浮世伝 版元蔦屋重三郎魁(さきがけ)申し候』の終演後に、新日本プロレスのプロレスラー・小島聡と初対面した。勘九郎は弟・中村七之助とのプロレスごっこの思い出を語った。

『きらら浮世伝 版元蔦屋重三郎魁申し候』は、1987年に脚本家の横内謙介氏が舞台作品として書き上げ、勘九郎の父・十八代目中村勘三郎さんが五代目勘九郎だった1988年に、銀座セゾン劇場で舞台作品として上演した演目。江戸時代に貸本屋商売を営みながら、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、恋川春町、大田南畝ら浮世絵師、戯作者、狂歌師たちの才能を発掘し、商いを広げていった“蔦重”こと蔦屋重三郎の物語。2025年のNHK大河ドラマでは、“江戸のメディア王”と称された蔦重を題材とした『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』が放送されている。勘九郎は現在、昼の部『きらら浮世伝』で蔦屋を演じている。

 今回、プロレスが大好きで小島の大ファンという勘九郎が、『きらら浮世伝』内のケンカシーンでプロレスを再現。逆水平チョップやコブラツイストなど、小島を意識したセリフや技を繰り広げ、小島が観客と一体になる合言葉「いっちゃうぞ、バカヤローッ!!」を歌舞伎座で叫んでいる。この日は、アメリカから帰国した小島が歌舞伎座で『きらら浮世伝』を観賞し、終演後に初対面が実現した。

 子どもの頃から武道館などでプロレスを観戦していたという勘九郎は、「ジャイアント馬場さんが、若い選手が試合する時もブースの外でサインをしているのを見て、『あ、こういう大人になりたい』と当時思いました。もし自分が成長して年配になった時に、若手がやっている興行でもサポートして、ファンの心をつかむことをしたいって思ったのは、そこが最初ですね」と振り返った。

 弟の七之助とも“プロレスごっこ”をしていたが、「僕は技をかけられてばっかりでした」と告白。「うちの七之助はね、女方でキレイなんですけれども、あの、裏では本当に凶暴な男で(笑)」と語り、「子どもの頃にリビングで寝そべってテレビを見ていたら、背後に気配を感じるんですね。そうすると、ソファーの肘掛けの上に、七之助が立ってるんですよ。『えっ?』って思ったらニードロップをしてきたり。ちょっと本当に、おかしな子で(笑)」と会場を笑わせ、「ずっとやられっぱなしです」と兄の苦労を語った。

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