山田雅人の語りに川崎憲次郎が涙 挫折を繰り返した投手人生を支えた3人の恩師

話芸家の山田雅人と元プロ野球選手の川崎憲次郎によるトークライブが6日、都内のライブハウス「まほろ座 MACHIDA」で開催された。

(左から)山田雅人、川崎憲次郎、成瀬英樹
(左から)山田雅人、川崎憲次郎、成瀬英樹

山田雅人初の書き下ろし「川崎憲次郎物語」を本人の前で披露

 話芸家の山田雅人と元プロ野球選手の川崎憲次郎によるトークライブが6日、都内のライブハウス「まほろ座 MACHIDA」で開催された。

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 レストラン形式の「まほろ座」は、6月27日に通常の約3分の1となる30人限定で有観客+ライブ配信の新しい形態で営業を再開し、7月3日には同じく30人限定のまま、飲食営業も再開。この日も入り口での検温はもちろん、ガイドラインの配布、座席の配置に至るまで新型コロナウイルスの感染対策が徹底して行われた。

「伝説の日本シリーズMVP・川崎憲次郎物語」と銘打たれた今回のイベントは山田がゲストについて語りながら、ゲスト本人も同時に当時を振り返る「ストップモーション」という山田オリジナルの演出で進行。

 開演時間となった午後7時30分、イベントの発起人で司会を務めた作曲家の成瀬英樹が山田と川崎をステージに呼び込み、大きな拍手の中でスタート。

 本番が始まるまで川崎はおろか、関係者にも一切内容を伝えないという独自のスタイル。川崎も昔からファンだった山田が、自身についてどんな語りをしてくれるのか期待と緊張の入り混じった表情で静かに見守る。

 山田は目を閉じて「フーっ」と大きく深い息を吐いた。祈るようなポーズで約10秒間の沈黙……。「かたり」の前のルーティンを終え、目を開けて、ゆっくりと観客に話しかける。

「プロ野球の世界には野球のボールに『弱気は最大の敵』という文字を書いて、魂を込めた直球を投げ続けた投手がいるんです」と大分県の野球少年だった川崎の憧れ、広島東洋カープの伝説のストッパー・津田恒美さんの逸話からスタート。肩の強さを認められ、ルールも知らずに内野手からいきなりマウンドに上がった少年野球時代の川崎は、ひたすら直球だけを投げたという話が語られた。

 また、巨人ファンだった川崎が、大好きだった原辰徳さん(現巨人監督)と津田さんの直球勝負に胸躍らせた思い出を披露し、後にヤクルトの入団会見で「僕の直球がどこまで通用するのか、原辰徳さんと勝負がしたい」と語ったその真相について紹介した。

次のページへ (2/4) 川崎の不甲斐ないピッチングに関根監督が蹴り?
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