「エグすぎだろ」教習所の料金に驚きの声 物価高騰余波 「免許取るのにもこんな金額じゃなかなか難しい」
物価高騰による影響がさまざまな場所に波及している。今週ネット上で大きな話題になったのが、とある自動車教習所の高校生向けのキャンペーン価格だった。「エグすぎだろ」と驚きを交えて画像を投稿したこーた(@k_AL_Y)さんに詳しい話を聞いた。
昭和世代は仰天 昔は18万円? 「年齢×1万円と言ってたような」
物価高騰による影響がさまざまな場所に波及している。今週ネット上で大きな話題になったのが、とある自動車教習所の高校生向けのキャンペーン価格だった。「エグすぎだろ」と驚きを交えて画像を投稿したこーた(@k_AL_Y)さんに詳しい話を聞いた。
「エグすぎだろ。すごい時代だな本当」
2月3日、こーたさんが1枚のチラシの画像を添えてXに投稿すると、ネット上は騒然。「たっか!誰も免許取らなくなるやん…」「ほんとエグい…」「昔は年齢×1万円と言ってたような」「わたしが18で取った時はAT23万くらいだった」「免許取るだけでこんなにかと思うと子育てするのにゾッとする」「特別高い所なのかと思って県内調べたら、私が免許取った時より倍以上高くなってるし!!」「娘が今月入校するんだけど目玉飛び出たよ」「若い子が車買わないって言われてるの、車の代金が高くなったからっていうのだげじゃなく、免許取るのにもこんな金額じゃなかなか難しいよね」「車の免許取るのに国立大学の2/3くらいの金取られるの普通におかしいだろ」など多くの声が寄せられた。
高校生限定の普通ATがキャンペーン価格で、36万超。合宿ではなく、通いの価格だという。
こーたさんはこの自動車学校の卒業生。
5年前に免許を取得した際には、「僕自身、初めから準中型(現行制度)になってから取得しているので、普通免許で取っていないのでうろ覚えですが、確かATで30万、MTで32万とかだったと思います」と指摘。「5年で5万円と考えるとかなり大きいですよね。教習料金そのものの高さより、その当時の値段がそんなもんだったと記憶しているので、そこからの値上げに驚きました」と実感を込めた。
ちなみに約10年前には、6歳上の兄も免許を取得しており、「当時で27万円(準中5t限定免許世代)」だった。そこから数えると10年で約10万円の上昇になり、「凄い値上がりだなぁという気持ち」と投稿の意図を語った。
MTは38万円超。もちろん、高校生がポンと出せる金額ではないだろう。扶養する親にとっても大きな負担だ。キャンペーン価格は家族の間でも話題で、「両親がバブル時代、8t限定の中型でAT免許がそもそも存在しない頃、それこそ年齢×1万円で通えた頃の人間なので、兄の時ですらもびっくりしていたのに、今やこの値段なのかと、家族全員でかなり驚いておりました」と伝えた。
昨今の物価上昇で値上げは仕方はないと思う部分もある。
「免許区分や教習内容の変更に伴う設備等の購入、維持費用、また燃料費高騰などによるコスト増加は十分理解できます。自身も運送業で働いていることから日々泣かされております」
とはいえ、どこか隔世の感も否めない。
「給料の手取りから教習代に回せる値上げ分の数万円というのは、自分のこととして考えるとやはりなかなか痛いものだと思います。免許に限らず、さまざな分野で値上げはありますが、自分の価値観というのはなかなか変わらないもので、自動販売機のジュースが150円で買えないだけでもかなり複雑な気持ちになるじゃないですか……? 理屈だけでは語れないのが『値上げ』と言うものに対する見方なんだなと思いました」と続けた。
各国で異なる教習所の料金と仕組み 韓国は約10万円、アメリカは100ドル?
投稿は大きな反響を呼び、教習所の料金について、さまざまな議論が湧き起こった。「私は4年前くらいに40万くらいで女性限定の免許合宿いった」「山形県で受けていただくと2週間でMT27万、AT22~24万くらいで済みます」「韓国では約10万円、最短2週間で運転免許取れちゃいます」「昔運良くアメリカで取れたのだけど仮免のマルバツと実技の本試験で100ドルくらいだった」との声もあった。
「通知欄を開くたび20件ずつ最新の通知が更新されていくのでかなり驚いております。投稿から48時間近くアプリを開いても動きませんでした」というこーたさんは大型免許取得に向け、この教習所に通っている。普通免許は高い印象を受けたものの、逆に大型免許はリーズナブルで、すべてが高額なわけではないと付け加える。
「仮免取得後の手続き中に目に入った金額で、他校よりも少し高く驚いておりましたが、大型に関しては僕が通える範囲では最安値のため、普通車だけで判断してほしくないなという気持ちです。なにより、この投稿から学校を特定し、学校に対し『ぼったくり』だとかの誹謗中傷を直接送ることだけは避けていただきたいと思います」と結んだ。