元フジアナ・渡邊渚さん、自著の反響「救われた気持ちに」 家族は涙…妹から「憧れのお姉ちゃん」

昨年8月末にフジテレビを退職した元アナウンサーの渡邊渚さんが1日、都内の書店で行われた自身の初フォトエッセー『透明を満たす』(講談社)発売イベントに登場した。同作は、1月29日の発売日から売り切れ続出。PTSDを発症したことも踏まえ、この1年半で経験したことなどをつづった5万字の長編エッセーについて、渡邊さんは3週間で書き上げたことを明かした。

笑顔でイベントに登場した渡邊渚さん【写真:(C)講談社】
笑顔でイベントに登場した渡邊渚さん【写真:(C)講談社】

フォトエッセー発売イベントに登場…約3週間で5万字を執筆

 昨年8月末にフジテレビを退職した元アナウンサーの渡邊渚さんが1日、都内の書店で行われた自身の初フォトエッセー『透明を満たす』(講談社)発売イベントに登場した。同作は、1月29日の発売日から売り切れ続出。PTSDを発症したことも踏まえ、この1年半で経験したことなどをつづった5万字の長編エッセーについて、渡邊さんは3週間で書き上げたことを明かした。

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 渡邊さんは少し緊張した表情で登場したが、司会者から「発売、おめでとうございます」と声を掛けられ、笑みを浮かべた。そして、発売された安どから「よくここまで頑張った」と実感を込めた。

 司会者とのやり取りでは、5万字に及ぶ文章量を約3週間で書き上げたことを告白。子どものころから書くことは好きで、毎日日記を書いていたこと、同書については1年半で経験したことや書き留めてきたことをまとめたとし、「大変だった」との感想はないという。

 同書は、長編エッセーの他、撮り下ろしのフォトパートで構成。撮影ではエッセーパートとの整合性を意識したという。その上で「PTSDだからこれができないとか、写真を撮られることができないと思いたくないし、思われたくもない」「誰でも笑顔になれることを写真を通じて感じてほしい」などと話した。

 なお、撮影は1日で終えたといい、現場には同書にも登場する実妹が帯同。撮影時は雨が降っていたため、照明で夕日が差し込むような幻想的な瞬間を演出したという。同書には、柔らかなまな差しでしっかりと前を向く渡邊さんの姿も収められている。

 読者から寄せられた感想の中で、渡邊さんは特に印象的なものは、「涙が止まらなかった」。本人いわく「泣かせようと思っているわけではなく、体験したことや思ったことを書き留めただけ」だが、「それを悲しいと感じてくれる読者がいることが分かった時、自分が苦しんできた1年半を皆さんが受け止めてくれたように感じ、救われた気持ちになりました」などと打ち明けた。

 そして、「発売への原動力」については、「逆境や病気、上手くいかないこと、誰しもが持っている生きづらさを感じた時、元気になった渡邊渚を思い出してほしい」「それをこのエッセーから受け止めてほしい」「自分で納得して選択して人生を歩んでほしい」といった思いだったという。

 家族はエッセーを読み、涙を流したという。渡邊さん自身は「つらい思いをさせたのではないか」との心配もあったようだが、“大親友”の妹からも長文メッセージで「なぎちゃんの生き方はかっこいい、憧れのお姉ちゃんだよ」と言葉を贈られ、込み上げる感情とともに感謝の思いがあふれたという。そして、最後に2025年の目標を聞かれ、渡邊さんは「恐れずに何にでもトライしていくこと、楽しいと思ったことにチャレンジしていくこと」と力強く語った。

 渡邊さんは慶応大経済学部を卒業後、2020年4月にフジテレビに入社。23年6月に体調を崩し、7月から長期の入院生活に入った。24年8月末で退職。1か月後の10月1日、PTSDを患っていたことを公表した。また、同年11月16日に配信したENCOUNTでの単独インタビューでは闘病生活を振り返り、「正直に言うと、会社も関係するトラブルがありました」「病名を言えなかったのは、会社から止められていたからです」「PTSDになってからは、特定の食べ物とかを見るとそのトラウマを思い出していました」などと話していた。

次のページへ (2/2) 【写真】ぴったり白ワンピース姿で登場した渡邊渚さんの全身ショット
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