古市憲寿氏、コンプラ問題に持論「やったことと制裁があまりにもアンバランス」 “魔女狩り”を危惧

社会学者の古市憲寿氏が31日、関西テレビ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)に生出演。番組では、フリーアナウンサー・生島ヒロシ(74)が「重大なコンプライアンス違反」を理由に、27年間続けたレギュラー番組のTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食/一直線』を27日限りで降板、無期限の芸能活動自粛となったことが取り上げられた。

関西テレビ【写真:ENCOUNT編集部】
関西テレビ【写真:ENCOUNT編集部】

「どんどん人をキャンセルし続けることが本当にいいのか」と言及

 社会学者の古市憲寿氏が31日、関西テレビ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)に生出演。番組では、フリーアナウンサー・生島ヒロシ(74)が「重大なコンプライアンス違反」を理由に、27年間続けたレギュラー番組のTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食/一直線』を27日限りで降板、無期限の芸能活動自粛となったことが取り上げられた。

 所属事務所はTBSと生島への聞き取りから、「番組製作スタッフへの厳しい言動やインターネット上に掲載されていた不適切な画像の送信等の行為があった」と公式サイトで説明。生島の「私自身のハラスメントに対する意識・認識が甘く、猛省をしております」という謝罪コメントが掲載された。

 コンプライアンスへの考え方について、MC・青木源太アナウンサーが「企業でも一緒ですよね。どんどん変わってますよね」と見方を示すと、古市氏は「嫌な思いをする人を減らしていくってことは社会にとってすごい大事だと思うんですけど」とした上で、「一方で今って、こういう問題って時効もなければ基準もないじゃないですか。本来、日本は法律がある国だから、法律で粛々と判断すればいいと思うんです。このセクハラ、パワハラ問題、もしくは性加害だとかに関しては、法律的に解決していたとしても世間から責められたりとか。もしくは当然、時効だろう期間、何年も前のことが蒸し返されたりってことが横行してるわけじゃないですか」と発言した。

 青木アナが「今回の件に関しては、写真を送ったりってことですけど」と話すと、古市氏は「今回の件は生島さんは認めてますけれども、果たしてそれっていいんだろうかって思うんですよ。別に嫌な思いをしたら、『ごめんね』で済む話だと思います、多くのことは。じゃあ、その人を“キャンセルカルチャー”とも言いますけど、“キャンセル”して、いなくなってもらってまで全員が一掃されるべきかっていうと、やってしまったことと、受ける制裁が今あまりにもアンバランスかなって思うんですね」と私見を述べた。

 さらに、「こういうふうに魔女狩りみたいに、どんどん人をキャンセルし続けることが本当にいいのか。逆に裏側で誰か得してる人がいるんじゃないかとか。そういうことを含めて冷静に見たいですよね」と話した。

 また、“アップデート”できずに時代に取り残されている人もいるとされると、お笑い芸人の小籔千豊は「今まで以上に自分を律しなければならない。これからは昔、良かったこともしない」と口にした後、「疑っても、自分と基準が違う相手がおったり、女子5人おっても、『これええやん。何そんなん怒んの』『これはひどい』いう人もいますんで。できるだけ、付き合い、仕事関係も必要以上のことはしゃべらない。男子だろうが、女子だろうが、どこにマジで地雷が落ちてるかわかんないです」と続けた。

 青木アナが「極端なつまらない社会になっちゃいますよね」と反応すると、小籔は「でも、みんなが望んでんのはきっとこれやと思います。だって、何かやった時に、生島さんのことは別ですけど。『彼氏おんの?』もアウトの人がおるって聞いた時に、『もう仕事の情報以外は入れてはいけない』(となった)」と思いを明かした。

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