柿澤勇人、新年の受難続き告白「自宅のトイレが詰まった」「韓国に行ったらパスポートを落とした」
3月10日から東京・シアタークリエで開幕するミュージカル『ボニー&クライド』の制作発表会が31日に行われ、ダブルキャストで主演を務める柿澤勇人と矢崎広、同じくダブルキャストでヒロインの桜井玲香と海乃美月、演出の瀬戸山美咲氏が登壇した。
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映画『俺たちに明日はない』でも描かれた『ボニー&クライド』生涯をミュージカル化
3月10日から東京・シアタークリエで開幕するミュージカル『ボニー&クライド』の制作発表会が31日に行われ、ダブルキャストで主演を務める柿澤勇人と矢崎広、同じくダブルキャストでヒロインの桜井玲香と海乃美月、演出の瀬戸山美咲氏が登壇した。
1930年代、世界恐慌下のアメリカ中西部で銀行強盗や殺人を繰り返した実在の人物、クライド・バロウとボニー・パーカーの生涯をモデルにしたミュージカル。1967年の洋画『俺たちに明日はない』でも描かれたカップルを題材にした本作は、2011年12月にブロードウェイで初演。2012年には日本で初演され、その後、英ロンドンや2023年には日本で宝塚歌劇団雪組で上演が繰り返され、日本で3度目の上演となる。この日のイベントは抽選で選ばれたファン50人も観覧し、登壇の4人は劇中歌『ピクチャー・ショー』と『残すのさ名前を』の2曲を披露した。
クライド・バロウ役の柿澤は、役作りについて「クライドの原動力は怒りの感情なのかなと。世界恐慌や禁酒法があって、抑圧された時代で変えるに変えられない。動いても何も変わらないし、誰も救ってくれない時代だと思うんですが、クライドは反逆して強盗や殺人を犯していって。僕らはその時代をリアルには知らないけど、生きていてどうしようもないとか、ふざけんなんよといった感情をぶつけられたらと思います」と意気込む。
さらに「個人的にあまりいいことがなくて……新年早々自宅のトイレが詰まりました。そして仕事で韓国に行ったらパスポートを落として、初めて日本大使館に行きました」と苦笑い。「2025年はいいことがあまりなくて(笑)、そういったものをぶつけようと思います」と語った。
同じくクライド役の矢崎は楽曲の感想を聞かれ、「(作曲の)フランク・ワイルドボーンさんの曲は、家に帰っても歌いたくなるような、耳残りのいい曲です。大ナンバーばかりなので、曲と仲良くなりたいです」と話し、「かっきー(柿澤)は本当にたくさんワイルドホーンさんの作品に出ているので、本当に心強いです」と主演同士の気さくな関係を見せた。
ボニー役の桜井は「1曲1曲が立っていて、全部違ったインパクトがある曲です。スケールの大きい曲を、ワイルドボーンさんは余白部分を楽しめるように歌っていいって言ってくださるので、遊ぶように歌いたいです」と歌唱に意欲を見せる。
「すごく体力を消耗しますし、スピード感のある曲が多いので早く余裕を持って歌えるように…」と話したところで、桜井は柿澤のことを「かっきーは、いや柿澤さんは」と続け、柿澤は「なんで言い直すの(笑)」と苦笑い。多くの作品で共演している“かっきー”こと柿澤のことを「いろんな印象があるので、ファンの方も楽しめるポイントがあるのかな」と気さくに話した。
取材陣から稽古場の様子を聞かれると、矢崎は「めっちゃ自由です。さすが柿澤勇人だなっていうくらいいろんなところにいて、ストレッチしたり気づいたら芝居に打ち込んでいたりで、つかみどころがない。あんなにあちこちにいる人見たことないよ。地面にいたり高いところにいたり」と柿澤の奔放ぶりを明かす。柿澤も「お猿さんみたいですね」と返していた。
本作が宝塚歌劇団退団後初の舞台出演となる海乃も「最初はすごく緊張するかなと思っていましたが、自分でもびっくりするくらい皆さんがあたたかく受け止めてくださって。私の他愛もない話や役のことなど、玲香ちゃんと毎日ずっとしゃべっています」とキャストの仲の良さを伝えていた。
本作は3月10日から4月17日までの東京公演の後、大阪・福岡・愛知でも上演される。
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