フジ親会社、中居正広氏の問題による減収額は501億円と予想…それでも経常利益は年241億円

フジテレビの親会社、フジ・メディア・ホールディングス(HD)は30日、2025年3月期の通期(24年4月1日~25年3月31日)業績予想を下方修正し、この日の取締役会後に公式サイトで発表した。また、フジテレビは、2月9日に予定していた『日本大相撲トーナメント第四十九回大会』のテレビ放送取り止めを発表した。

フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】
フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】

2月9日の『日本大相撲トーナメント』は放送休止

 フジテレビの親会社、フジ・メディア・ホールディングス(HD)は30日、2025年3月期の通期(24年4月1日~25年3月31日)業績予想を下方修正し、この日の取締役会後に公式サイトで発表した。また、フジテレビは、2月9日に予定していた『日本大相撲トーナメント第四十九回大会』のテレビ放送取り止めを発表した。

 一連の問題が影響した減収額は、約501億円と予想された。フジ・メディア・HDの発表によると、売上高は5983億円としていた前回予想を5482億円と下方修正。営業利益は353億円→180億円で49.0%減、経常利益は404億円→241億円で40.3%減。当期純利益は290億円→98億円(66.2%減)と、それぞれ修正した。理由も公表した。

「一連の報道等を受け、広告主が自社CMを見合わせ公共広告(AC)に差し替える事態となり、広告出稿のキャンセルの要請も受けています。フジテレビでは、今回のAC差し替え及びキャンセル分について、広告主と築いてきた信頼関係を維持し、今後早期に広告の発注を再開していただくため広告料金を請求しない方針としました。この影響で、同社の第4四半期の広告収入は大幅に減少する見通しです。この結果、同社単体の売上高、営業利益、経常利益、当期純利益が予想を下回る見込みです」

 また、フジテレビ主催で2月9日に開催される「日本大相撲トーナメント」の事務局はこの日、公式サイトを更新し、テレビ放送の中止を発表した。その上で「興行は開催いたしますが、協議の上、一部内容を変更して実施する予定」としている。同トーナメントは今年で49回目。毎年2月に開催さている伝統ある興行だが、中居氏問題の影響でスポンサー離れが相次いでいた。

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