松本まりか、役作りは“熟成悪女”「彼女は最後まで私を悩ませた」と模索した演技を全開
玉木宏主演のカンテレ・フジテレビ系ドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」(毎週火曜午後9時)は、11日放送の第3話から、松本まりか演じる霧島まゆみが復讐劇に本格参戦する。傲慢な社長令嬢は、復讐を企てる双子にとって天使なのか、悪魔なのか。
ドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」 11日放送の第3話から傲慢な社長令嬢が登場
玉木宏主演のカンテレ・フジテレビ系ドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」(毎週火曜午後9時)は、11日放送の第3話から、松本まりか演じる霧島まゆみが復讐劇に本格参戦する。傲慢な社長令嬢は、復讐を企てる双子にとって天使なのか、悪魔なのか。
養父母を死に追いやった運送会社社長への復讐を誓った双子の兄弟を描いたサスペンス作品で、復讐のために心を捨て、裏社会に身を投じた主人公・竜一を玉木が演じ、竜一の双子の弟で、運送会社を監督する国土交通省のエリート官僚として権力を掌握していく竜二を高橋一生が演じる。さらに、竜一と竜二の血の繋がらない妹・美佐を松本穂香が、双子の復讐相手でキリシマ急便社長・霧島源平を遠藤憲一が演じる。
源平が息子の晃(細田善彦)の代わりに、政略結婚によって娘のまゆみの婿養子を新たに後継者に据えようとしている動きを知った竜二は、まゆみに対して積極的にアプローチをかけていく。婿養子の候補は、同じ国交省の役人で有力政治家を父に持つ三栗谷仁志(尾上寛之)。まゆみをめぐる竜二と三栗谷の争いの行方は、思わぬ展開を見せて……。美しい見た目とわがままな言動で周囲を振り回すまゆみを口説き落とすため、竜二が取った行動とは? 気になるストーリーが展開していく。
クランクイン前のインタビューで松本は、まゆみの悪女っぷりを「言葉も態度も超ド級」と表現していた。それだけに今回、「まゆみという役をやりたくてやりたくて、もっと知りたくて知りたくて、心の中が『ウワー!』ってなってきたところでの中断でしたので、その喪失感たるや、絶望感たるや……。もしかしたらもうやれないんじゃないかという不安もあって、本当にショックでした」と、新型コロナウイルス感染症の影響を受けての4月からの撮影中断の心境を振り返った。
さらに、「自粛期間中も、ずっと『竜の道』のことは私の隣にありましたが、一切台本を開かず、一切何も入れない時期を作ったんです。そんな“熟成期間”をおいて再び台本を読むと、まゆみという人間が全然違って見えたのは、すごく良かったと思っています」と、中断期間中の役との向き合い方について語った。そんな“熟成期間”を経て、まゆみというキャラクターを形作っていった松本。6月の再開以降は順調に撮影が進み、7月下旬にクランクアップを迎えたが、思い入れの強い役を無事に演じ切った喜びとは異なる感情もわき上がったようだ。
クランクアップ直後には、「彼女は私を最後まで悩ませましたね……。それほど掘っても掘っても答えが見つからない、表面じゃ分からない中の部分がなかなかつかめない役でした。たぶん、私はゴールテープを切っていないと思います。たぶん、この人のことを引きずると思いますし、いつかどこかで『そうだったのか』と理解する気がするというか、それほど私に問いを与えてくれました」とコメント。まゆみという役が彼女に与えた影響の大きさをうかがわせた。
松本が必死に模索し続けたまゆみという悪女は、竜二との出会いによって、復讐計画にどのように関わってくるのか。その行動、その言葉の1つ1つに注目だ。