フジ問題把握もコンプライアンス室へ情報共有なし 安藤優子氏「誰を守って、1年半も時間かかったのか」

キャスターの安藤優子氏が関西テレビ『newsランナー』(月~金曜午後4時45分)に出演。引退した元タレント・中居正広氏の女性トラブルに、社員が関与していたと報じられ、2度の会見を行ったフジテレビに対してコメントした。安藤氏はフジテレビの報道・情報番組で長年キャスターを務めた。

安藤優子氏【写真:Getty Images】
安藤優子氏【写真:Getty Images】

元タレント・中居正広氏の女性トラブルに言及

 キャスターの安藤優子氏が関西テレビ『newsランナー』(月~金曜午後4時45分)に出演。引退した元タレント・中居正広氏の女性トラブルに、社員が関与していたと報じられ、2度の会見を行ったフジテレビに対してコメントした。安藤氏はフジテレビの報道・情報番組で長年キャスターを務めた。

 番組ではフジの遠藤龍之介副会長が第三者委員会の報告書提出後に退任する意向を示したことを報じた。安藤氏は27日の“やり直し会見”で報告された同局の嘉納修治前会長、港浩一前社長の辞任に触れ「今後、事態の推移、たとえば第三者委員会の報告書が出るとかのタイミングを見て、ほかの経営陣がどうするかについてはまだ進捗があるとおっしゃってたので、遠藤さんは報告書が出て初期対応が整った時点で辞職するとおっしゃったわけで、有言実行というか、そのときの会見でおっしゃったことの通りと受け止めています」と発言した。

「ただ、ガバナンスの立て直しなんですけど、コンプライアンス室が情報を知らなかったとか、そういった危機管理の態勢はいち早く立て直さないと。ガバナンスの“ガ”の字からやっていかないとダメなので。そこにスピード感が必要というか、その通りだと思います」と改善を求めた。

 その後、メインキャスターを務める関西テレビ・吉原功兼アナウンサーから「改めてフジテレビに向けて思うことがあると思います」と聞かれた安藤氏は、「本当に対応はどうだったのかっていう、当該の女性に対して。どういうことを一番に。『プライバシーを尊重する』『“元の仕事に戻れるようにしたい”という女性の思いをくみたい』、だからこういう対応をとりましたっていう説明に終始してました。一部には本当にあったと思います。そういう(女性への)思いは」と経営陣の心情を推察した。

「でも、一方で、それは対外的に見ると、“誰を守って、こんなに1年半も時間かかったのか”と思われるのは当然で。そこの対応のまずさに対しての説明がやっぱり足りなかったって思うんですね。あとはコンプライアンス室と情報共有がなされなかった。それは女性がどうしてほしいかということも含めて、一緒になって問題を解決するための部屋なわけじゃないですか。それを機能不全にしてしまったっていうことへの責任は極めて重いと思います」と厳しく指摘した。

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