フジ会見、中居氏問題を問う記者に“二次加害”の恐れ 弁護士が指摘「あれは、すごく残念で問題」
フジテレビは27日、元タレントの中居正広氏と20代女性との「性的トラブル報道」を巡り、異例の10時間23分(午後4時~深夜2時23分)にわたる「やり直し記者会見」を開催した。弁護士の佐藤みのり氏は28日放送の『ABEMAニュース』で、質問者らについて「二次加害と言われても仕方がない」とコメントした。
2度目の会見には191媒体、437人の記者が参加
フジテレビは27日、元タレントの中居正広氏と20代女性との「性的トラブル報道」を巡り、異例の10時間23分(午後4時~深夜2時23分)にわたる「やり直し記者会見」を開催した。弁護士の佐藤みのり氏は28日放送の『ABEMAニュース』で、質問者らについて「二次加害と言われても仕方がない」とコメントした。
この会見は、17日に行われた記者会見が閉鎖的であると批判を受けたことを受けて実施されたものであり、失敗の許されない2度目の会見には191媒体、437人の記者が参加した。フジテレビの遠藤龍之介副会長は「同意・不同意の不一致があった」と中居氏と被害女性との認識の違いを説明したが、その後、「『その内容はお答えできません』ということに訂正させていただきます」としていた。しかし、この対応に対し記者からは「そこは重要でしょ」など、激しい怒号が飛び交う場面も見られた。
この会見に関し、弁護士の佐藤みのり氏は「被害女性と中居さんとの間にあったことには示談が成立していて、そこには守秘義務がついていると。2人で何があったのかについて、会見で質問する声が結構あったと思う。あれは、すごく残念で問題だなと思います」と振り返る。
また、記者による二次加害の可能性について、「まさにその通りだと思いまして、被害女性を守ることが大事になってくるわけですよね。そんな中、被害女性と中居さんとの間にあったことについて、公にすべきでないことについて質問が続いてしまうのは問題だと思いますし、二次加害と言われても仕方がないと思います」との見解を示した。
さらに、番組MCを務める柴田阿弥は「今回、女性のことを最優先にして考えるべきで、二次加害になるようなことを執拗に聞くっていうのはジャーナリズムでも何でもないんじゃないかと思うところはありました」と意見を伝えた。