【おむすび】朝ドラ8作目“異色俳優”ユニークキャラ好演 制作統括が太鼓判「多彩で視点や考え方…異色」
俳優・橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)の第88回が2月5日に放送され、結が管理栄養士として勤務する病院の薬剤師・篠宮朱里(辻凪子)が登場した。設定は食事より薬の方が患者に効くと信じ、協調性ゼロの薬剤師。「患者はうそをつくが、数字はうそをつかない」が信条。独特の雰囲気を醸し出し、今後、一層注目が高まることを感じさせた。
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協調性ゼロの薬剤師・篠宮朱里を映画監督で俳優の辻凪子が好演
俳優・橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)の第88回が2月5日に放送され、結が管理栄養士として勤務する病院の薬剤師・篠宮朱里(辻凪子)が登場した。設定は食事より薬の方が患者に効くと信じ、協調性ゼロの薬剤師。「患者はうそをつくが、数字はうそをつかない」が信条。独特の雰囲気を醸し出し、今後、一層注目が高まることを感じさせた。
制作統括の宇佐川隆史氏が取材に応じ、篠宮のキャラクター設定の背景や演じる辻の魅力などを明かしてくれた。
「篠宮はNST(栄養サポートチーム)のメンバーの中では、静かなトリックメイカーだと思っています。薬にはすごく詳しく、治療に対しては誇りを持っている。そういうこだわりをキャラクターとして篠宮に投影した形です。彼女は合理的で論理的な性格なので、ひとたび、いいなと思うことがあれば、臨機応変に対応できる人。あくまで『患者さんにとって何がいいのか』を考えた結果、篠宮は食事より薬がいいと思い、そのことを隠すことなくはっきり言う。そんなキャラクターです」
低音の暗い話し方が印象的だ。
「演じる辻凪子さんは、これまでも朝ドラで印象的なお芝居をされてきました。きっと役にマッチすると思っていましたが、見事に応えていただきました。NSTはチームプレーが大事で、メンバーがどう一つにまとまっていくかが見どころでもあります。そんな中で、篠宮はチームを静かにかき乱していく。辻さんと最初にお会いした際も、見ていてクセになるような“篠宮像”を考えてみてほしいとお話しました。NSTのメンバーの中でも『何かあるな』という空気感が漂うように演じてくれました。今回のキャラクターは、辻さんの本領発揮だと思います」
篠宮に対する演じる辻や主演・橋本環奈の反応はどうか。
「篠宮について皆さん、『篠宮、面白いですよね』としみじみと私に話しかけてくれて。なぜ本人に言わないと(笑)。辻さんご本人は、最初は探りながら演じていらっしゃったのか、『大丈夫ですかね』と言っていましたが、みんなが面白がっている様子を知って安心されたのか、そこからは楽しんで自由に演じていただいています」
辻は2018年の朝ドラ『べっぴんさん』以降、多数の朝ドラに出演し、今作が8作目となる。辻の魅力をあらためて尋ねた。
「辻さんは元々、自ら映画監督をされたりと多彩で、視点や考え方、お芝居もちょっと異色なんです。愛すべきキャラクター、気になるキャラクターを自分の中で醸造するのが本当にお上手な方。今回の辻さんの役は、これまで出演された朝ドラの中でも、長期にわたり登場する役。辻さんへの大きな信頼もあり、お願いしました」
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