吉野北人、27歳の高校生役に「意外とイケた」 25歳・志田彩良は「着られる限り、制服着たい」 『遺書、公開。』本音トーク
映画『遺書、公開。』(1月31日公開、英勉監督)は新学期早々、生徒と担任全員の順位が記された「序列」というリストがクラスに送りつけられる中、序列1位の女子高生が校内で自殺し、その遺書が公開されたことから始まる学園ミステリー。主演のTHE RAMPAGEの吉野北人(27)と志田彩良(25)が映画の舞台ウラ、意外なプライベートを“公開”してくれた。
映画『遺書、公開。』出演の吉野北人と志田彩良インタビュー
映画『遺書、公開。』(1月31日公開、英勉監督)は新学期早々、生徒と担任全員の順位が記された「序列」というリストがクラスに送りつけられる中、序列1位の女子高生が校内で自殺し、その遺書が公開されたことから始まる学園ミステリー。主演のTHE RAMPAGEの吉野北人(27)と志田彩良(25)が映画の舞台ウラ、意外なプライベートを“公開”してくれた。(取材・構成=平辻哲也)
――吉野さんは序列19位の池永柊夜(しゅうや)役、志田さんは20位の廿日市(はつかいち)くるみ役。まずは映画、役柄の印象をお願いします。
吉野 非常にシリアスで、ホラー要素もあるような作品だと感じました。これまでシリアスな作品に出演する機会が少なかったので、楽しみな反面、不安もありましたが、英監督とご一緒できるということで緊張感を持って臨みました。
僕が演じた池永柊夜は目立たないけれど正義感が強いキャラクター。その絶妙なバランスをどう表現するかを考えながら演じました。僕もあまり前に出るタイプでもないんです。グループ(THE RAMPAGE)にはメンバーが16 人いるんですけど、自分から会話するタイプではないけど、ステージに立ったら、ちゃんとやる感じは似ています。
志田 クラスメイトの自殺をきっかけに展開するダークな作品で、25人全員が主役のような群像劇です。台本を読み進めながら「犯人は誰だろう?」と考察しつつ楽しめる作品でした。私が演じた廿日市くるみは、人間観察が得意でクラス全体の状況を把握している好奇心旺盛なキャラクター。自分自身も人間観察が好きなので、その点で共通点を感じました。
吉野 志田さんの『ドラゴン桜』は拝見していましたが、僕が持っていた印象とちょっと違うキャラクターだと思いました。意外とはっちゃけますよね(笑)。
志田 そうですか(笑)。(吉野さんは)金髪のイメージがあったので、黒髪で初めてお会いした時に最初気づかなくて(笑)。すごくクールな方なのかなと思ったのですが、実際にお話ししたり、他の共演者の方と話している姿を見て、ちょっと子犬っぽい方だと思いました(笑)。いい意味で主役感がないというか、皆さんと馴染み、控えめながらも調和を大切にされている姿がとても素敵だと感じました。
――撮影現場はどんな雰囲気でした?
吉野 薄暗い教室で緊張感を持ってやりましたけど、撮影以外は基本お話ししていました。監督が締めるところは発言してくれたので、いいバランスで撮影に臨めましたね。
志田 監督が本当に明るくてハッピーな方で、笑顔が絶えない方でした。お芝居中もモニターの方から監督の笑い声が聞こえてくるぐらい(笑)その暗い教室をいつも監督が明るくしてくださっていました。監督が入ってくると、その場がぱっと明るくなるような存在感でした。
――高校生役はいかがでしたか?
吉野 こう見えて今年28歳になるんで、「大丈夫かな?」という不安はありました。しかも共演の方々が僕より全然若いので、「うわー浮きそうだな」と思ったんですけど、衣装合わせの時に監督が「意外と一番違和感ない。いけましたね」って(笑)。原作のイメージもあったので、ほんと地味にしたかったんで、「メイクはあんまりしないでください」とお伝えして、キャラクターに寄せていきました。
結構、殺伐としていましたが、廿日市、名取恭四郎(大東立樹)と3 人でいるシーンは結構いい意味で息抜きというか、違う青春映画を撮っているような感じだったので、好きなシーンです。
志田 私は作品で制服を着ることが多いので、そんなに違和感はありませんでした。着られる限りは着たいですね。みんなで合唱練習をしている様子を私が覗くシーンが印象に残っています。
――ご自身の高校時代の思い出は?
吉野 僕は高校2年生まで宮崎にいましたが、バスケが本気すぎて、それ以外の思い出がないんです。バスケは小中高とやっていました。でも、文化祭で初めて人前で尾崎豊さんの歌を歌いましたよ。
志田 私は海の近くの学校に通っていたので、帰りにみんなで自転車に乗って途中のスーパーでスイカを買い、海でスイカ割りしました。サザンビーチ(神奈川・茅ヶ崎)で何時間も喋っていたり、制服のままみんなで海に飛び込んだのはいい思い出です。他には本当に大食いだったので、みんなでラーメン屋さんに行って、大盛りのラーメンとご飯、唐揚げを食べていました。それがおやつです(笑)。
――今、ハマっているものは?
吉野 カメラが好きで写真を撮ります。旅行も好きなので、海外の街並みを撮ったりしています。写真展ができたらいいですね。
志田 ラーメンと愛犬です。ラーメンはいまだに大好きで、仕事が休みの前日は必ず家系ラーメンをにんにくマシマシで食べると決めています。次の日が仕事の時は醤油ラーメンにして、仕事に影響しないようにしています。お休みの日はオスとメスのトイプードルを連れて、遊びに行きます。
□吉野北人(よしの・ほくと)1997年3月6日生まれ、宮崎県小林市出身。2014年の「VOCAL BATTLE AUDITION 4」で合格し、THE RAMPAGE のボーカルとして加入。俳優としては、2018年のドラマ「PRINCE OF LEGEND」でデビュー。映画『HiGH&LOW THE WORST』シリーズや、『私がモテてどうすんだ』で主演を務める。近年ではドラマ『スタンドUPスタート』や映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』など。
□志田彩良(しだ・さら)1999年7月28日生まれ、神奈川県藤沢市出身。2013年に雑誌『ピチレモン』の専属モデルでデビューし、2014年に短編映画「サルビア」で主演として俳優デビュー。透明感あふれるルックスと確かな演技力で注目を集め、映画では『かそけきサンカヨウ』、『恋を知らない僕たちは』などに出演。ドラマでは、2025年前期NHK連続テレビ小説「あんぱん」にも出演が決定し、日テレ系「こんなところで裏切り飯?嵐を呼ぶ七人の役員?」で主演を務めるなど、映画・ドラマ・CMなど多方面で活躍し注目を集めている。