お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの中川パラダイスが22日、ABC『これ余談なんですけど…』（水曜午後11時10分）にVTR出演。昨年のキングオブコント覇者・ラブレターズに、2013年THE MANZAI王者としてアドバイスを送った。

　相方・村本大輔が渡米し、スタンダップコメディに挑戦しているため、漫才活動が激減。MCのかまいたち・濱家隆一から「実は一番見ないチャンピオン」と言われた中川だが、悲壮感はなかった。7年前に購入した3LDKの都内の自宅タワーマンションへスタッフを招くと「6000万円で（購入して）、ローン35年で月24万ずつ払ってる感じですね」と告白。48階建ての10階以下に住んでいるという中川は「基本的に僕より下に住んでる人間にはあいさつしないっすね」と明かした。

　ラブレターズには、「タワマンでもローンじゃなかったら、賃貸で借りるとプラス10万円ぐらいすると思うんですよ。プラスいまここ値段上がってるんで、8000万から9000万ぐらいで今なら売れると思いますすよ。だから家は持ってた方がいいなと思います」と助言。

　月々の支払いについては「ウーマンラッシュアワーがいま活動止まってるんですよね。相方がアメリカ行って。全体の収入の9割は漫才やったんで、いま1割でやりくりしてる状態というか」といい、芸人としての収入は「（月）3万円もあるし、10万ぐらいもあるし、もうちょいあるときもあるんですけど。プラス僕、スナックやってるんで」と東京・新宿歌舞伎町のスナックでバイトリーダーを務めており、最低月20万円以上はあるとした。積極的に蓄えを続けていたという夫人も働いているとし、中川は「お金がなくなったら誰か働くし、最悪、もっと貧困になったら子供を牛乳配達させればいいだけの話」と平然と口にした。

　中川は12年前の優勝後について「いろんな番組に呼んでもらえるじゃないですか。漫才のチャンピオンになりたかったのに、チャンピオンになったらトークすんの？　って思いました。エピソードを話したり、瞬発的な芸に変わったんですよ。それに僕は対応できなかったですね」と回想。「しゃべってスベる。次の番組で“もう1回しゃべってください”って言われるじゃないですか。“スベったやつをもう1回しゃべらなあかんの”っていう苦しさ」と語ると、映像を見ていた山内健司は「直せよ」とピシャリ。

　中川は「いかに調節しながら、全部出しちゃうんじゃなくて、出し惜しみしながら使っていくんがいいんじゃないかな」といい、「ゴールデン（タイムの番組）に一流（エピソードを）残しといて、ネット番組には三流でええやろうぐらいの感覚を持っておいた方がいい」と第2のアドバイス。濱家は「こういうこと言うてんのちゃうやろう」とあきれた。

　最後に「相方がいつまでも隣におると思うなよ」と言うと、笑いが起こった。中川は「常に相方の言動を気にして見といた方がいいですね」といい、「僕の相方の場合は読んでた新聞が急に英字新聞に変わるとか。英単語帳を買ってきたら注意ですね。ボロボロになるまで読んでましたね。ネタの始まりも“僕、桜を見る会に一言言いたいことあるんですけど”って言い出したときは“おかしいなこれ”。早めに芽をつぶしといたらっていうのも、自分の身を守るために必要かも」と話した。元王者の発言を聞いた濱家は「なんかつらかったわ」とぼやいた。