加藤シゲアキ、2度目の直木賞逃して「落ち込んだフリをしていた」 同世代作家の“暴露”を本人否定

NEWSの加藤シゲアキが21日、都内で行われた能登半島地震支援チャリティー小説『あえのがたり』発売記念会見に小説家の小川哲氏とともに参加した。

発売記念会見に参加した小説家の小川哲氏(左)とNEWSの加藤シゲアキ【写真:ENCOUNT編集部】
発売記念会見に参加した小説家の小川哲氏(左)とNEWSの加藤シゲアキ【写真:ENCOUNT編集部】

『あえのがたり』発売記念会見に出席

 NEWSの加藤シゲアキが21日、都内で行われた能登半島地震支援チャリティー小説『あえのがたり』発売記念会見に小説家の小川哲氏とともに参加した。

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 加藤が発起人となり、小説家の小川氏、今村翔吾氏を誘ったことで立ち上がった同企画。タイトルは「田の神様」へ感謝をささげる能登地方に伝わる伝統儀礼「あえのこと」から発想され、物語という「あえ=おもてなし」を届けようというコンセプト。企画に賛同した10人の作家によるアンソロジーが収録されている。

 事の始まりは、2024年1月の直木賞選考会。加藤は2020年に続き、2度目の直木賞候補となったが、結果は受賞ならず。“残念会”が開催され、そこに交流があった小川氏と今村氏が駆けつけ、その場で加藤が2人にチャリティー小説への参加を呼びかけたという。

 加藤は小学生の時に阪神・淡路大震災を経験。そのことを背景に「自分の中で作家として力になれることないのか。被災地を盛り上げたり、支えたりすることはできないか」と思い立ち、2人に話を持ちかけた。

 この時の加藤の様子について、小川氏は「本人は否定するのですが、残念会に行った時に加藤さんめっちゃ落ち込んでいて……。編集者が困るくらい重い空気があって」と告白。それを聞いた加藤は「落ち込んだフリをしていた」と笑顔で否定し、笑いを誘った。

 続けて小川氏は「人は落ち込んだ時、落ち込んだからこそできることをするのが1番、精神が前向きになれる。加藤さんからチャリティー小説のお話があり、僕自身は趣旨に賛同したうえで、まず加藤さんが直木賞落ちたからこその仕事ができたと胸を張れるといいなっていう気持ちがありました。加藤さんが直木賞を受賞していたら、この本はなかったかもしれない。そういう意味で結果的には落ちて良かったんじゃないか」と話した。

 チャリティー小説は1月22日発売。参加作家の印税相当額と講談社の売上利益相当額を、能登半島の復興支援に役立てるよう寄付する予定となっている。

次のページへ (2/2) 【写真】『あえのがたり』発売記念会見の様子
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