『Mr.サンデー』、フジ閉鎖的会見を長尺放送 藤本万梨乃アナ「中居さんとお会いしたこともなく」
フジテレビ系『Mr.サンデー』(日曜午後10時)は19日、タレント・中居正広の女性トラブル問題と17日にフジテレビが「記者クラブ限定」で行った港浩一社長による記者会見などを25分以上放送した。序盤から会見内容を詳報し、同局の社員で番組アシスタントキャスターの藤本万梨乃アナウンサーが思いを語った。
宮根誠司は「丁寧でより深い調査が必要」
フジテレビ系『Mr.サンデー』(日曜午後10時)は19日、タレント・中居正広の女性トラブル問題と17日にフジテレビが「記者クラブ限定」で行った港浩一社長による記者会見などを25分以上放送した。序盤から会見内容を詳報し、同局の社員で番組アシスタントキャスターの藤本万梨乃アナウンサーが思いを語った。
同番組では、港社長らの会見発言内容を10分以上にわたって報じ、その後、スタジオでもフリップを交えて情報を整理した。そして、コメンテーターで出演の編集者・黒岩里奈さんは「当事者のプライバシーは一番守るべきものですが、それを隠れ蓑に真実の解明ができないことが一番恐れているところです」などと指摘した。
それは、会見で港社長が「女性のプライバシーを守るために」と繰り返し、女性から被害報告を受けても同局が中居への聞き取り調査もせず、レギュラー番組への起用を続けたとする釈明に、厳しい目を向けたものだった。
その後、総合司会のフリーアナウンサー・宮根誠司から意見を求められ、藤本アナが思いを語った。
「私は中居さんとお会いしたこともなくて、今回のようなことについて詳しくは知らないまま、こういった状態となりました。ただ、今は根拠のない臆測にさらされて、否定する場もなく苦しい思いをしている仲間もいます。これから調査をするということですが、第三者の目線で独立性と客観性、中立性がきちんと担保される体制作りが大事だと私も思っています。なぜ、このような事態になったのかを第三者の目線で徹底的に調査していただき、視聴者の皆さんや関係者の皆さん、スタッフの皆さん、私たち社員にもきちんとした説明を求めたいと思います」
続けて宮根が「決まっていることは、第三者の弁護士を中心とする調査が始まるということです」と知らせ、私見を述べた。
「私も週1回のレギュラーを持たせていただいている出演者にすぎません。また、『お前、えらそうに言うやん』と言われるかもしれませんけど、第三者委員会に並ぶ、もしくはもっと厳しい委員会が立ち上がって、丁寧でより深い調査というのが必要だと思います」
週刊文春の最新号では、現役アナを思わせる「フジ女性アナ」の証言で記事を展開。社員の手引きで、タレントと女性アナを2人きりにして性接触させることが「常態化されていた」という主旨の報道がされた。だからこそ、同局は19日までに公式サイトで以下の声明を出した。
「みなさまへ 一部週刊誌等の報道に関連しアナウンス室公式SNSやアナウンサー個人のSNSへの投稿を多数いただいています。残念ながら、誹謗中傷や憶測に基づくコメントも多く見られますので、そうした投稿はどうぞお控えください」
17日に行われた記者会見は、ラジオ・テレビ記者会の加盟社である新聞社、通信社のみの参加を認め、NHK、民放については質問のできないオブザーバーとしての参加は認めたが、映像撮影はNGにした。文字通りの閉鎖的会見で各方面から批判が噴出。翌18日から、トヨタ自動車グループ、日本生命、NTT東日本、明治安田生命保険、アフラック生命保険などの大企業が同局へのCM差し止めの動きをみせている。