小川直也が「人生で初めて気を失うくらい飲んだ」日 潰したのは高田総統、同席した川田利明の証言
昨年末、「麺ジャラスK」(東京・世田谷区)に初潜入した“暴走王”小川直也は、店主・川田利明と十数年ぶりに“再会”を果たした。今回は、営業時間外に実現した川田と小川による対談をお届けする。
小川「人生で初めて気を失うくらい飲んだ」
昨年末、「麺ジャラスK」(東京・世田谷区)に初潜入した“暴走王”小川直也は、店主・川田利明と十数年ぶりに“再会”を果たした。今回は、営業時間外に実現した川田と小川による対談をお届けする。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
12日にYouTubeチャンネ「小川直也の暴走王チャンネル」で公開された、小川による「麺ジャラスK」への初潜入動画は、18日までに14万回以上再生回数を弾き出したが、川田の声だけがほんのわずかに流れた程度で出演はなく、小川による同店でのメニューの注文の仕方や「ハッスル」時代の思い出話がほとんどだった。
今回は冒頭から店主・川田が登場。昔話に花を咲かせた。
まず川田は「(小川は)1回だけ、飲んだのを見たことがある」と切り出し、「全く動かなくなっちゃったから運んだの」と衝撃の告白。話の内容から、「ハッスル」時代にあった、忘年会や新年会などの宴席でのことだろう。川田と小川が「ハッスル」に絡んでいたのは2004~07年頃だから、その当時のひとコマに違いない。
小川によれば、「六本木の街中で、高田(延彦)さんに飲まされちゃって。川田さん、強いんだよ、酒。俺も酒はそんなに飲めないから。グデグデンになっちゃって。川田さんに引っ張り上げられて……」と当時の様子を振り返ると、川田は「そりゃあねえ、重たいよ。人生であんなに重たいものを運んだことがない」と苦笑した。
小川「ホント初めてくらい、自分が気を失うくらいに飲んだの」
川田「高田さんと飲むとみんなああなっちゃうんじゃないの?」
小川「最悪だったよ。川田さんは『キャプテン!(小川のこと)』って(起こそうとして)そこまでは記憶あるんだけど、それ以降はパッタリ。『ここどこ?』だったからさ。大変だったよ」
おそらく当時の小川は115キロはあっただろう。身長193センチでそれだけの大男が六本木の街中で動かなくなったら、それはそれは周りは大慌てだったことは容易に想像がつく。
ちなみに小川に気を失わせた首謀者(?)と思われる高田は、「ハッスル」時代は「高田総統」という、高田延彦とは別人格の人物として登場していたが、天龍源一郎と並びマット界随一の酒豪として知られ、そのテの話には数々の“逸話”を残している。
さらに両者は、2005年7月に亡くなった“破壊王”橋本真也についても改めて言及。川田が「橋本選手はいい人だったから」と言えば、小川は「橋本さんはいつも川田さんをベタ褒めだったから」と返した。
小川と川田でイベントを模索
「不思議なのは、あれだけのクセのある、プロレス界で橋本選手と小川選手は俺に寄り添ってくれたの。俺はそのことがすごい嬉しかったよね」と、どちらかと言えば孤高を貫いてきた川田らしからぬ発言。
しかも、川田が「最後の、最後の昭和のレスラーかな、橋本真也は。もうああいう破天荒なレスラーはいないし、やっちゃいけないんだろうね、今は」と言えば、小川は「逆に求めているんでしょうね、そういう人を」と続け、川田が「世の中は求めているのかもしれないよ。ある程度のルールの中でね」と話し、亡き橋本を偲んだ。
また、小川が川田に対し、「いつも川田さんは『?』の人だったの。要するにリングでやりとり。キャッチボールするんだけど、そこは何もない中でやるわけよ。ホントにケンカみたいにやるわけよ。俺が当然、自分が後輩だから仕掛けるんだけど、あの時は許されるも何もなかったですもんね」と問うと、川田は「俺ね、プロレス技じゃなく柔道技を食った時に、俺、ヒザが折れたかと思ったもん」と本音をチラリ。
思わず苦笑する小川だったが、「そう言うけどね、川田さんは返すのよ。ことごとく返してくるし。舌戦でもことごとくね。ど変化球が来るわけよ。溜めに溜めて言うわけよ。ホント何も言わねえなあと思ったら、いきなり……」と続けて話そうとする小川の発言を遮(さえぎ)って、川田が「口だけは負けなかったもんな」と切れ味の鋭い物言いを展開した。
小川は「いきなり(川田は)サラッと聞かせてくるわけよ。いつもやられたなあ、今日もって。仕掛けたはいいんだけど、やられた気分で帰ってくる」と「デンジャラスK」と呼ばれた川田の怖さを明かした。
川田いわく、「その頃って俺も転換期であって、それまでは一言も喋らないイメージだったの。全く喋らなくて自分を覚えてもらおうって。でも、それって長く続けられることじゃなくて、この辺で自分が変わったら、またそこで自分がアピールできるんじゃないかと思って。あの頃は……」と転換期となったきっかけに触れると、小川が「そういう意味では新たな、新しい川田さんが(「ハッスル」に)入ったんですね」と話す。
最後は川田が「いや、新しい川田利明を作ってくれたのがこの人よ」と小川を持ち上げて話をまとめた。
なお、川田は動画の最後に小川に対し、「別の機会を作ってくださいよ」と話しており、年内にもこの組合せで何らかのイベントを模索する可能性も出てきた。詳細はまだこれからだろうが、期待しながら続報を待ちたい。
(一部敬称略)