声優の小西克幸、仁見紗綾、島袋美由利、日野聡が18日、都内で行われたNHK総合のアニメ『チ。 ―地球の運動について―』（土曜、午後11時45分）の舞台あいさつ付きオールナイト上映会に出席した。同作にまつわるトークを展開した。

　同作は、魚豊（うおと）が手がける同名漫画を原作とする天文エンターテインメント。欧州某国を舞台に、地動説を証明することに自らの信念と命を賭けた人々を描く。小西はオクジー役、仁見はヨレンタ役、島袋はドゥラカ役、日野はシュミット役をそれぞれ演じる。

　小西はオクジーについて「超ネガティブ人間」と評価。「ひょんなことから運命の流れに乗ってしまって、どんどこ変わっていく。色んな体験をしていく」と言い、「どうやって演じようとか深く考えていないというか、原作が好きなので読んでたんですけど、アニメが始まる前からオクジー要素が自分の中にあったと思う。アフレコするときに、オクジーというキャラクターが、声優・小西克幸を引っ張ってくれた。セリフはあって、シーンはあるんだけど、勝手にその気持ちで喋ってる。ものすごく深く『ああしなきゃ』、『こうしなきゃ』と考えた感じではない。その瞬間瞬間を大事にしながらやっていた、みたいな感じです。役が引っ張ってくれた」と振り返った。

　仁見は、自身が出演していない第1話から先輩声優たちのアフレコを見学していたと明かされて「私が経験したアフレコというのは、それまでは（コロナ禍などで）全部分散収録だったので、1話丸々一緒に撮るのが、この作品は私は初めてで、1本でどれくらいの時間でやるのか本当に初めてだった」と説明。「どの回もスムーズに進んでいくので、その分皆さんの本の読み込みだったり、作品への愛をものすごく感じた」と振り返った。

　日野は、自身が演じるシュミットの特徴的なヒゲに言及。「演じる上で、よくヒゲを触るんですけど、ヒゲ感はすごく自分の中では、オーディションの時から常々心がけて、セリフになんとかヒゲ感をのせたいなと思って注力しています」と話し、会場を笑わせた。