新幹線グリーン車の見落とされがちな座席マナー 「鉄道ファンからのお願い」投稿が話題「逆だと思ってた…」

新幹線グリーン車の見落とされがちな“座席マナー”について周知する投稿が、ネット上で話題になっている。「皆が気持ちよく利用するためにも正しい使い方を発信するべきなのかな」との思いで投稿したというゆーすけ(@Z_Yusuke_cooper)さんに詳しい話を聞いた。

新幹線グリーン車(写真はイメージ)【写真:写真AC】
新幹線グリーン車(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「これわからなかったので何もせずにいました」 新幹線利用者から感謝の声相次ぐ

 新幹線グリーン車の見落とされがちな“座席マナー”について周知する投稿が、ネット上で話題になっている。「皆が気持ちよく利用するためにも正しい使い方を発信するべきなのかな」との思いで投稿したというゆーすけ(@Z_Yusuke_cooper)さんに詳しい話を聞いた。

「鉄道ファンからの毎度のお願いですが、東海道新幹線グリーン車の足置きは土足禁止用と土足用の2パターンあります! 座席と同じ柄の面が土足禁止、カーペットと同じ柄の面が土足用ですので、よろしくお願いします」

 1月6日、ゆーすけさんが足元のフットレストの使い方について、2枚の写真とともにXに投稿すると、4.2万の“いいね!”が集まる話題に。「ほんとにこれ初見殺しなんだよなぁ」「これ知らない人が結構いる」「これわからなかったので何もせずにいました」「基本グリーン車に乗るので、なんとなく思ってましたが、ご教示ありがとうございます!」「こんなん分らんわw」などの反応が殺到した。

 さらに、「逆だと思ってた…」「いつも土足で使用してました」「何も書いて無いからいいんじゃない? と土足で乗せてしまった」「知らんかった~どっちも靴脱いでた」「当初これ知らないで土足で足乗せてたことあって、隣にいたおじ様に教えていただいたことある」「両面共に靴を脱いで足を乗せておりました」と、投稿とは異なる使い方をしていた利用者の声も続々と上がった。

 ゆーすけさんは、「土足側の柄はこのようになっていて、床のカーペットと同じ柄になっています」と追加写真を添えて説明。

 その上で、反響を受け、「『わかりづらい』『JRからも案内してほしい』といった共感できるコメントも沢山来ています。確かにJR東海、JR西日本からの公式アナウンスはありませんので仕方ないかもしれませんが、1人でも多くの方に知っていただき、皆が気持ちよく利用できたら良いなと私は考えています」と続けた。

 自身の交通機関利用頻度について「普段は飛行機利用が多く、東海道新幹線は実家への帰省にしか利用しないので年3往復6回ほど乗車しその全てをグリーン車を利用しています」というゆーすけさん。

 年に数回グリーン車に乗車する中で、気になっていたのがこのフットレスト問題だった。

「私も何度か誤った使い方をされている方に遭遇したことがあり、皆が気持ちよく利用するためにも正しい使い方を発信するべきなのかなと思いポストしました」

 特に目についたのは、「足置きの土足禁止面を土足で利用している」ケースで、初めてグリーン車を利用したり、利用頻度が少なく座席に不慣れな様子の乗客に見られる傾向だという。

「座席周辺に利用方法が記載されておらず、JR東海やJR西日本からのアナウンスもないので、テーブルやフットレストに案内を掲載したり、JRさんがホームページやSNS等に利用方法を掲載しても良いのでは……と思います」と解決策を提示した。

座席と同じ柄の面は靴を脱いでの使用が想定されている【写真:X(@Z_Yusuke_cooper)より】
座席と同じ柄の面は靴を脱いでの使用が想定されている【写真:X(@Z_Yusuke_cooper)より】

JR東海に聞くフットレストの使用法 投稿者は反響に驚き「皆が気持ちよく利用できたら」

 JR東海にENCOUNTが正しいフットレストの使い方を聞くと、「床のカーペットと同じ面は靴を履いた状態での使用、座席シートと同じ面については靴を脱いでの使用を想定しています」とのこと。また、座席周辺に使い方についての表示はないという。

 フットレストは車内で靴を脱ぐことで、リラックス効果を得ることができる。グリーン車で旅をするだいご味の1つだ。一方、近年は新幹線を利用するインバウンドも増加しており、情報の周知が求められそうだ。

「まさかここまで反響を呼ぶとは思いませんでしたが、鉄道を知らない一般の方にもとても興味がある内容なのかなと感じました。ひとりでも多くの方に正しい利用方法を知ってもらい皆が気持ちよく利用できたらいいなと思います」とゆーすけさんは結んだ。

次のページへ (2/2) 【写真】ゆーすけさんが解説した実際の写真
1 2
あなたの“気になる”を教えてください