【マーベラス】長与千種の遺伝子を持つ暁千華&彩芽蒼空、デビュー戦の相手はまさかの超大物「怖くて泣いちゃった」
赤いコスチュームの暁千華(あかつき・せんか)と、青いコスチュームの彩芽蒼空(あやめ・そら)は、2024年末にプロデビューを果たした。ともにマーベラスで長与千種の薫陶を受け、デビュー戦では超大物と対戦するなど、早くも大きな期待を寄せられている。初インタビュー後編では、それぞれのデビュー戦について聴いた。
コスチュームが届いたのはデビュー戦の数日前
赤いコスチュームの暁千華(あかつき・せんか)と、青いコスチュームの彩芽蒼空(あやめ・そら)は、2024年末にプロデビューを果たした。ともにマーベラスで長与千種の薫陶を受け、デビュー戦では超大物と対戦するなど、早くも大きな期待を寄せられている。初インタビュー後編では、それぞれのデビュー戦について聴いた。(取材・文=橋場了吾)
暁千華は昨年9月29日に、彩芽蒼空は10月18日に、ともに公開プロテストを新木場1stRINGで受け無事プロレスラーになった。まずは暁が10月27日に名古屋でプロデビューを果たすことになったのだが、暁に届いたのは赤のコスチュームだった。
「暁千華というリングネームはプロテストの数日後にいただいて、コスチュームが届いたデビュー戦の3日前だったと思います。赤のコスチュームを見て、やっぱり長与(千種)さんが好きなので嬉しかったですね」
暁のデビュー戦の相手はSareee。その時点でマリーゴールドとSEAdLINNNG、2団体のトップのチャンピオンだった。Sareeeはデビュー戦の暁相手に裏投げで決着をつけた。これはある意味、暁を認めた証拠でもあるだろう。
「長与さんのYouTubeの配信で、対戦カードを知りました(笑)。もう想像もしていない選手だったので、(彩芽蒼空と)二人で見ていて声が出ました。でもSareee選手とはいつか対戦してみたいと思っていたので、すごくうれしかったですよ。当日はベルトを肩に担いだSareee選手が自分の目の前に来て、これから戦う相手に対して怖さがすごく出てしまって……一発一発が全部強くて重くて苦しかったですね」
一方の彩芽は12月1日に後楽園ホールでデビューしたが、彼女には青のコスチュームが届いた。
「練習生だった時に、先輩方にコスチュームは何色がいい? と聞かれたことがあって、そのときに青か水色と答えていたんです。リングネームは……剛力彩芽さん(『極悪女王』でライオネス飛鳥役を演じた)からもらえるなんてびっくりですよね」
彩芽のデビュー戦の相手は、レジェンド中のレジェンド、アジャコングが選ばれた。
「練習中に、(彩羽)匠さんが急に言いたいことがあると。で、スマホでアジャさんの写真を見せられて……もう怖かった。それで泣いて泣いて。実は千華と練習前にデビュー戦の相手の予想をしていて、アジャさんだったらどうする?っていう話をしていたんです(笑)。アジャさんだったら怖くて泣いちゃう、という話をしていたら実際にアジャさんで……。しかも第1試合の予定が、急に第4試合になって、アジャさんと戦うだけでもプレッシャーだったんですが、緊張でヤバかったですね。打撃入れてもびくともしないですし、完全に負けてしまいましたけど、いざアジャさんが自分の目の前に立ったときは、怖さよりも絶対倒してやるぞっていう気持ちや少しでも何かを伝えたいという気持ちの方が上回りましたね」
試合後、アジャは彩芽に何かを語りかけていた。
「秘密です。(私にとって)いいことです(笑)」
二人のタッグは「絶対に合わない(笑)」
1月4日、新木場大会。暁は初勝利を狙って3年先輩の宝山愛とのシングルマッチを行ったが、15分時間切れ引き分けで終えた。
「もう引き分けたときは、悔しい、いや悔しいより上の気持ちです。キャリアは関係なくて、すぐ上の先輩と引き分けたことがちょっと……12日の横浜大会では全女式フォールマッチで再戦が決まっているので、絶対抑え込んで3カウント獲りたいです。今後はもっと体を大きくしたいですし、パワー系の技も使っていきたいんですけど、パワーだけの選手ではなく色んな技を使って、華があるなと思ってもらえる選手になりたいですね」
※暁が宝山にフォール勝ちし見事プロ初勝利を挙げた。
一方の彩芽も、まだ未勝利だ。
「どれだけやられても、立ち上がってがむしゃらに戦うレスラーを目指したいです。(暁とのタッグは)絶対に合わないよね?(笑)(暁も「今はないですね(笑)」)」
二人は近い将来のタッグ結成は否定したが、赤と青のコスチュームを身につけた長与千種の遺伝子たちが“令和のクラッシュギャルズ”になることを想像しているファンは少なくないだろう。そしてこの二人がいずれ、マーベラスのビッグマッチのメインイベントで王座を賭けて戦うことも。