本村弁護士、中居正広の声明を疑問視「本当の形での謝罪がされたのか心配ですね」
弁護士の本村健太郎氏が12日、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』(日曜午前11時40分)に出演。女性とのトラブルで解決金を払って示談したと報道され、9日にトラブルと示談成立を認める声明を発表した中居正広について発言した。
弁護士目線で“気になるポイント”3点を解説
弁護士の本村健太郎氏が12日、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』(日曜午前11時40分)に出演。女性とのトラブルで解決金を払って示談したと報道され、9日にトラブルと示談成立を認める声明を発表した中居正広について発言した。
本村氏は、弁護士目線で声明の気になるポイントとして3点を挙げた。「まず1つ目ですが、“守秘義務があるからこれまで説明できなかったんです”という言い方をされているわけなんですが、守秘義務というのは中居さんと相手側の女性との間で示談をした際に“今回の件は誰にもしゃべらないでくださいね”と、“示談の内容も誰にもしゃべらないでくださいね”と約束したっていうこと。だから、これまではしゃべれなかったんですと。お互いに」と話した上で、「ただ今回、報道されて、守ろうとした秘密そのものが一般に、公になってしまいました。となると、もう守る秘密がないので、ここに至っては、中居さんのお立場からすると、“実はこういうことだったんです”と説明するべき段階にきてると思います」と見解を披露。
「今回のコメントでは、ちょっと全くよく分からないようなコメントにとどまっているなあという感想です」と疑問視すると、「むしろきちんと質問するべきだと思います。もはやね」と状況の変化を指摘した。MCの上沼恵美子も「洗いざらいじゃなくてもいいんですよね。これだけ漏れちゃってるわけだから、生の声の中居さんの謝罪とうのか、私たちに向けてっていうのがいるかも分からないですね」と続いた。
中居と代理人弁護士がすり合わせて完成した声明と予想した本村氏は「2つ目が示談の成立について改めて強調されているわけですね。“双方の代理人を通じて、示談が成立して解決しています”ということをアピールされてるわけですが、気になるのは、被害者の女性の方にも代理人の弁護士さんがついてるようなんですが、本当に納得された形で示談されたのかというところが心配なんですね。自分の信頼できる弁護士さんに頼むことができたのかというような点も気になります」と女性を気遣った。
「3つ目は“芸能活動を続けることに支障もないんです”ということを強調されてるようなんですが、現実的には芸能活動を続けられる状況に今のところないと。その点を改めて“法律的には全然、芸能活動を続けられるはずですよ”ってアピールされてるような。中居さん側としては被害女性との間で解決済なので、法律的にはテレビに出ることについて、“何の問題もないはずですよ”っていうことをことさら強調されてるような印象がします」と語った。
元講談社編集長の藤谷英志氏は、示談した時点で中居の芸能活動継続について、女性側が了承するようなニュアンスの文言が示談書に入っていたのではと推測。「中居さんがわざわざこれを入れたのは、“示談をした時点では相手もOKしてたんですよ”ということを言下に言いたかったと思うんですよ」と考えを示しつつ、「ただ、それが逆効果になっていて、9000万円っていう高額な賠償金を払うような何かをやったっていう事実は残りますから」と続けた。上沼は「中居さんとしたら“法律的には仕事もできるんですよ”って“わび状”になってない感じがするんですよ。ご自分の主張っていうのかな。そういうのが見えるんです、私は」と発言。
本村氏は「その通りですね。被害者に対するおわびっていうのがきちんとされてないんですね。“皆さまにご迷惑をおかけしている”と。一応、“相手さまに対して、心苦しく思っています”ということは書いていらっしゃいます。本当の形での謝罪がされたのか心配ですね」とし、「被害者の女性との間では解決済みかもしれないですけども、世間の一般視聴者の方、スポンサー、テレビ局、みんなを納得させる形にするためには改めて説明をする必要があると思います」と話した。
また、「示談の目的は刑事事件にしないことです。被害者の女性に“警察に被害届を出したり、刑事告訴しないでください。その代わり、示談金を払いますから示談で収めてください”というのが目的の半分です。残りの半分は“一切、世間に内緒にしてください”という2つの目的があります」と説明した。