【No No Girls】CHIKA、圧巻の歌唱力を披露 ちゃんみなはNAOKOを「実力の暴力」と再び称賛
SKY-HIがCEOを務めるBMSG初のガールズグループオーディション『No No Girls』の最終審査「No No Girls THE FINAL」が11日、神奈川・Kアリーナ横浜で開催された。ファイナリスト10人がソロ曲を披露し、ちゃんみなが一人一人をたたえた。
墨に飛び込むステージやギターやピアノソロ、ポールダンスも
SKY-HIがCEOを務めるBMSG初のガールズグループオーディション『No No Girls』の最終審査「No No Girls THE FINAL」が11日、神奈川・Kアリーナ横浜で開催された。ファイナリスト10人がソロ曲を披露し、ちゃんみなが一人一人をたたえた。
同オーディションはプロデューサーにラッパーでアーティストのちゃんみなを迎え、「身長、体重、年齢はいりません。ただ、あなたの声と人生を見せてください」というメッセージでスタート。これまでに5回の審査が行われ、応募者約7000人の中からKOKO、KOKONA、KOHARU、JISOO、CHIKA、NAOKO、FUMINO、MAHINA、MOMOKA、YURIの10人が最終審査へ進んだ。
ソロ審査では、ちゃんみなの楽曲の中から自分で1曲を選び披露。歌詞やメロディーなどのアレンジやステージの演出もゆだねられる。トップバッターのMOMOKAは純白のドレス姿で登場し『PAIN IS BEAUTY』を熱唱。苦手だったダンスブレイクを披露した後、墨(すみ)に飛びこみ白いドレスを黒く汚す演出を見せた。「夢を追いかけてきて楽しいこと半分、辛いこと半分。最初は白いキャンバスのようにきれいだった自分の心も、大人になっていくうちに痛みで汚れた。でもそれは結果的に、『成長して美しい自分に変えたんだ』ということを表しました」と語った。
次に登場したのは3.5次審査で復活しラップの才能を発揮した最年少のMAHINA。ソロ曲はボーカルメインの『花火』が選ばれた。ステージでは制服姿や昔の写真を投影したスクリーンなど、学校生活の青春を演出した。続いて登場したのはラップの評価が高いKOKONA。『TO HATERS』でポールダンスに挑戦し、堂々とした歌唱力とパフォーマンスを見せつけた。
これまで大手事務所に所属しながらもオーディションに落ち続けて来たCHIKAは、「自分の見た目が嫌いでした。あのとき、客席にはママ1人でした」と語り、『美人』を熱唱。迷彩柄のセクシー衣装で圧巻のダンスを披露すると、さまざまな声色を使い分け、ラストは会場が割れんばかりの大迫力の歌声を響かせた。大歓声が巻き起こると、CHIKAは「自分の見た目に自信がなかったけど、いろんな意味で自信がない人たちの先頭に立ちたい」と語った。
これまで歌い方の指導を受けて来たFUMINOは、『In The Flames』でピアノを弾き語りながら透明感のある歌声を披露。後半はダンスを踊りながら力強い歌声も響かせた。フレンチカンカンのようなダンス衣装で登場したKOHARUは、3拍子の『ディスタンス』を披露。得意のダンスとインパクトのある歌声で会場を魅了した。赤いドレスで登場したKOKOは、冒頭からダンスブレイクを披露。ハスキーボイスで『ダリア』を熱唱しながら、圧倒的な表現力でこれまでの悔しさやつらさを吐露した。
ショートカットのブルーヘアにイメチェンしたJISOOは、『I’m Not OK』で全編英語詞に挑戦。ロック調の楽曲でギターの弾き語りも披露し、会場を盛り上げた。今まで完璧を求めるあまり音楽を“楽しくない”と感じてきたJISOOも、この日は「スッキリです~。どんな言葉で表現すればいいのか分からないくらい幸せです」と笑顔を見せた。続いて登場したのは、ちゃんみなから「実力の暴力」と称され圧倒的なスキルを持つNAOKO。ソロ曲『^_^』(ハッピー)と演出も自ら考えた。クレオパトラを思わせる衣装で歌い始めたNAOKOは、ダンスやアカペラパフォーマンスなども取り入れながら完成度の高さを見せつけた。
ラストを飾ったのはYURI。冒頭から『ハレンチ』をアカペラで披露し、貴族の晩餐会のような世界観でメロウな楽曲を歌い上げた。これまで表情や表現力の乏しさを指摘されてきたが、笑顔やとぼけた顔などさまざまな表情を見せた。「ちゃんみなさんの曲の中でも大人気の曲なので、それに勝てるかどうかを考えたんですけど、私なりにこの曲を解釈して違った『ハレンチ』を見せらればいいなと思いました」と笑顔で語った。
全員のパフォーマンスを見届けたちゃんみなは、デビューメンバーを発表する前にひとりひとりの成長を称えた。
ファイナリストへのコメント全文
以下、ちゃんみなからファイナリストへのコメント全文。
○MOMOKAへ
「私とMOMOKAは、すごくたくさん会話をしたと思っています。MOMOKAも私にたくさん打ち明けてくれたし私もすごく本気でぶつかりました。本当に、時には厳しいことも言ったり、カメラに映っていないところでも、本気で向き合って怒った日もあったり、泣かせてしまった日もあったと思いますが、今日あなたが『PAIN IS BEAUTY』で命をかけて舞っている姿を見て、本当にあの時間は、素晴らしい美しいものだったと心から思いました」
○MAHINAへ
「MAHINAはいつも最年少なのにもかかわらず、ずっと余裕そうで、ステージに立っているみんなのことも、そして見ている皆さんのことも安心させるような、そんな存在だと改めて気づきました。3次審査で、一度、結果がああなった時もずっと折れずにしっかりとよくここまで食らいついてきたなと、すごく本当に心から感謝しております。素晴らしかったです」
○KOKONAへ
「KOKONAのソロ審査を見ていて、ずっと頭から最後まで何が起こるんだろうと、ずっと飽きなかったです。それは本当にすごいことで、KOKONAが今まで向き合ってきたことと、今ずっと考えていること、そしてこのオーディションに来てくれた時から考えてくれたこと、ずっとそういうKOKONAをすごくしっかり感じられたステージでした。素晴らしかったです」
○CHIKAへ
「CHIKA、本当にありがとうございます。CHIKAが来てくれて、そしてCHIKAを逃していた人にも、『ありがとうございます』と言いたいです」
○FUMINOへ
「FUMINOはずっと歌い方のことで、私含め、りょんりょん先生や指導者の皆さんからたくさん指導を受けてきたと思うけど、ずっと最後まで泣かなかったのがFUMINOでした。でもさっきインタビューで泣いたのを見てすごくほっとしたし、本当によく頑張ったなと思います。あなたより成長した人はきっといないと思います。こんなに成長するとは思わなかったです。素晴らしい。素晴らしかったです」
○KOHARUへ
「KOHARUは初めて会った時は、言い方は悪いけど『ただのダンサーちゃん』というイメージがあったんですが、今日は素晴らしいアーティストでした。そこまでの努力は計り知れなかったと思うし、グループにいる時もソロで向き合っている時もすごく、みんなのために頑張ったね。本当に……映っていないところでも私はたくさん見て来ました。KOHARUが頑張ってくれたから、私の考えだったり、私の意図がちゃんとみんなに伝わったと思います。私の代弁者になってくれたと思っています。本当にありがとうございます」
○KOKOへ
「KOKOもほんっとにいっぱい話したね。私が使える時間はたくさん使ったし、KOKOも使える時間はたくさん使ってくれたと思う。KOKOが自分の魂から叫んでいるということを、本当に腹の底から、煮えくり返るような魂が本当に本当に、ずっとずっと美しかったです。ありがとうございました」
○JISOOへ
「JISOOもたくさん話をした人の中の1人ですね。最初会った時、そして3次審査、4次審査、5次審査と別人みたいにちゃんと楽しんでくれて、そのJISOOが見られただけで、私は音楽をやっていてよかったなと思いました。私が作った曲なのにもかかわらず、人生で初めて感じました。あ、曲作ってよかったって。ありがとうございます」
○NAOKOへ
「NAOKOはいつもひたむきな努力を、止(と)めても止(や)めませんでしたね。そんなNAOKOが作り上げたステージはみなさんも見られたと思いますが、最初の言葉をもう一度言います。『これは実力の暴力です』。素晴らしかったです。ありがとう」
○YURIへ
「YURIはなかなか最初の方は心を開いてくれず、音楽にも心を開いていないイメージでした。でも結論から言うと、YURIは心を大オープンしてました。それは私や指導者のみんながやったことではないんです。それをすごく感じました。YURIがどれだけ鏡を見たのか、YURIがどれだけ涙を流したのか、YURIがどれだけ楽しかったのか。そういう時間が感じられました。素晴らしかったです」