若者に絶大な影響力…Z世代ニューアイコン・Touaが音楽活動に挑戦するワケ「可能性を感じた」
若者に絶大な影響力を誇るZ世代のニューアイコン・とうあ(22)が11月27日に初EP『I am I』をリリースした。アーティスト名義・Touaとして本格的に音楽活動をスタートさせ、表現の形を変えながらも、ありのままの自分を発信し続けている。YouTubeやファッションを通してポジションを確立した中での音楽という新たな挑戦。その先には何を見据えているのだろうか。
今後のビジョンは「将来的には海外で」
若者に絶大な影響力を誇るZ世代のニューアイコン・とうあ(22)が11月27日に初EP『I am I』をリリースした。アーティスト名義・Touaとして本格的に音楽活動をスタートさせ、表現の形を変えながらも、ありのままの自分を発信し続けている。YouTubeやファッションを通してポジションを確立した中での音楽という新たな挑戦。その先には何を見据えているのだろうか。(取材・文=中村彰洋)
音楽活動を始めたきっかけは2年前にさかのぼる。2022年11月25日、10代最後の日に1stシングル『若者(Young)』を配信リリースした。
「10代最後の記念に、10代ならではの葛藤などを歌にしたら面白いんじゃないかと、正直言って思い出程度の感覚でした。歌詞もポエムみたいに思ったものをブワーっと書いて、それを整えながらあまり悩まず、時間を掛けずに作りました」
当時は歌手として活動することなど想像もしていなかったが、ファッションイベントなどで、ステージ上でパフォーマンスする機会をもらったことで徐々に意識が変化していった。
「習っていたわけではないですが、5歳の頃から倖田來未さんがずっと好きで、テレビを見ながら歌って踊ったり、アーティストへの憧れはずっとありました。実際にステージに立ってみて、すごく楽しい瞬間だと感じました。
自分の思いを歌詞に込めて発信するのは初めての経験でしたが、より多くの人にメッセージを伝えることができるとも思いました。YouTubeは、私を好きでいてくれる人には届きますが、不特定多数の人にはなかなか届きません。音楽だったらもっとたくさんの人に自分の思いを届けられるという可能性を感じました」
そこからさまざまな準備期間を経て、24年7月には2ndシングル、11月に初EPリリースと本格的にアーティスト活動をスタートさせた。アーバンポップからレゲトンまで幅広いジャンルの楽曲に仕上がったが、「1stシングルから2年も空いちゃったので、自分の中で勝手にプレッシャーを感じていました」とも明かす。
「今回、ミディアムテンポな楽曲にも初めて挑戦したので、ボイトレやレコーディングにとても苦労しました。人と被ることがあまり好きではないので、私だから歌える曲を意識しました。歌詞にも自分の体験を落とし込むことができたので、自分らしい作品に仕上がったと満足しています」
11月には東京・タワーレコード渋谷でインストアライブも開催。自分だけを見に来た観客たちの前で初めてパフォーマンスした。「うれしかったし、本当に心の底から楽しかったです」と笑顔を見せた。
「今まではイベントなど、いろんな方を見に来ている場で歌わせてもらいましたが、私だけを見に来てくれる場となると、特別な思いもありますし、より伝えたい、楽しんでもらいたいという気持ちにもなりました。やっぱり私は歌って踊ることが好きなんだと改めて感じました」
今回、「とうあ」ではなく「Toua」の表記にしたのは、今後を見据えての変更だった。「将来的には海外で仕事をしたいことが1番の理由です。YouTubeだと海外の方に見てもらえる機会は少ないですが、音楽は言語関係なく広がるものだと思っています。私もK-POPや洋楽を聴きます。だから名前も世界に通用するような名前にしたいなと、ローマ字表記にしました」。
世界へ向けてありのままの自分を表現していく――。「まずは国内で継続した音楽活動を行い、たくさんの人に知ってもらってからですね。まだまだ道のりは長いです」。まだ見ぬ新たな舞台で挑戦するために「Toua」としての挑戦は始まったばかりだ。
□とうあ/Toua 2002年11月26日、岐阜県出身。高校2年生ごろからインフルエンサーとしての活動をスタート。インスタグラムやYouTubeで多数のフォロワーを獲得。若者への絶大な人気と影響力を誇る。とうあが発信した「おはようでやんす」は20年・21年と連続して若者トレンドワードに選ばれた。21年12月に自身初の書籍『生まれ変わっても自分でいたいって思うために生きてる』を出版。22年には『若者(Young)』でアーティストデビュー。24年11月27日に初のEP『I am I』をリリースした。また、23年9月には、アパレルブランド「BG」を発表するなど、多方面で活躍中。