中田敦彦が語ったYouTubeとテレビの違い 報道番組プロデューサーは「センス」に太鼓判
お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦は、29日に放送されるTBS系の特別番組『報道の日2024』(午前9時54分)で報道番組のMCに初挑戦する。総合プロデューサーの曺琴袖氏は、「センスを疑ったことがない」と中田の秘めるポテンシャルにほれ込んでいる。
1年ぶりの地上波出演で感じたテレビの魅力「“作っている過程”がまず楽しい」
お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦は、29日に放送されるTBS系の特別番組『報道の日2024』(午前9時54分)で報道番組のMCに初挑戦する。総合プロデューサーの曺琴袖氏は、「センスを疑ったことがない」と中田の秘めるポテンシャルにほれ込んでいる。
JR東海&新日本プロレスの異色タッグ!? 大物レスラーも参加する“推し旅”とは?
今回の『報道の日』では、“テレビ報道70年”の裏側を一挙公開。「今だから話せる“禁断ニュース”」にスポットライトが当てられ、フリーアナウンサーの膳場貴子、TBSの井上貴博アナウンサー、中田の3人がMCを務める。
チャンネル登録者数540万人超のYouTubeを中心に活動している中田が地上波に出演するのは1年ぶり、TBSは2年ぶりで、報道番組のMCは初挑戦となる。中田は「『報道の日』をやらせて頂くにあたって思ったのが、“競技”が全然違う」と語る。
「(例えば)サッカーとフットサル、似ているようで全然違って、それぞれの戦い方と盛り上がりがある。テレビは“作っている過程”がまず楽しいです。いろんな方の意見を聞いたり、新鮮で楽しいですし、テレビ放送70年の蓄積のインパクト、アーカイブ映像の迫力、チームでやる楽しさはYouTuberにはできない。YouTubeとの大きな違いだと思います」
中田の元には『報道の日』の曺プロデューサーからオファーが届き、「曺さんの経歴も見させて頂いて、インタビューも全部見て、とても情熱的で、才能もとんでもない方で、やさせて頂きたいと思ったから」と出演の経緯を語る。出演が決まって以降の約2か月間、シンガポール在住の中田と日本のスタッフは、オンラインで打ち合わせや勉強会など、密なやり取りを繰り返してきたという。
「テーマはスタッフと協議を重ねて。漫画家と編集者くらいの感じでやりとりがすごくある。私は普段は(YouTubeで)一発撮りしてそのまま出しているのですごく新鮮。でも、実際(やりとりをして)良くなっていくんですよね」
曺プロデューサーは、「中田さんのYouTubeのいちファンでした」と明かす。
「こちらが『ここを直してほしい』と言うのはおこがましいんじゃないかと、恐る恐る、遠慮しながらオンラインでやりとりしていました。なんとなく、一緒に楽しんでくれている雰囲気が伝わってきて、今はビシバシ言うようにしています(笑)」
曺プロデューサーも一目置く中田の「センス」
中田は「YouTubeではこんなに長いこと準備しない」と笑ったが、曺プロデューサーは中田の中に報道番組への“適性”を感じたと話す。
「もともとYouTubeのファンですが、ネタのやり方、そしてネタのやり方に反映される時代の読み方の鋭さを感じています。私も報道番組をいつも制作しながらやっているので、単にファンではなく、ライバルというか、負けたくないという意識を持ち、刺激を受けながらやっていました。そういう意味で、(中田さんの)センスを疑ったことがない。やりとりさせて頂いている中での回答にもすごく納得して、一緒に報道番組を作ってきた仲間のような感じです」
曺プロデューサーからの称賛に、「ありがたい」という言葉が中田の口をついた。曺プロデューサーは、今後も共に仕事をする可能性についても言及している。
「中田さんも自分のコンテンツに妥協なくやると思います。私も自分の出す放送にはすごくストイックに、厳しく追い込むタイプなので、“最初の視聴者”は中田さんだと思っています。VTRも放送する前に見て頂くので、そこで驚かせたい、『さすがテレビだと思ってほしい』という思いを持って見せているところがある。そういう感触がなくなったら、番組は面白くなくなると思うので、そういうのが続く限りやらせて頂ければと思う」
時に「盛り上げようとして、少しオーバーに寄ることはある」と語った中田だが、報道番組で初めてMCを務めるとあって、「温度感を(報道分野に)合わせようと思います。無理に盛り上げよう、無理に笑いを取ろうではなく、VAR、テーマ、素材がおもしろいので、知的好奇心、情報の刺激にフォーカスして、アイキャッチだと思って番組の面白さを伝えたい」と意気込んだ。