俳優の生田絵梨花が20日、帝国劇場で行われたミュージカル『レ・ミゼラブル』の本初日開幕記念会見に出席。全国ツアー公演で楽しみにしていることを明かした。

　1987年に日本で初上演されて以来、東宝劇場史上最多の上演回数を記録し、ミュージカルの金字塔と称される同作。20日の初日から2025年6月まで、建替えによる閉館前の帝劇クロージング公演を含む6大都市ツアー公演で、日本を回っていく。

　生田は17年にコゼット役として同作に初出演し、19年も同役を務め、21年はエポニーヌを演じた。今回は、昆夏美、木下晴香とトリプルキャストでファンテーヌ役を担当する。

　本初日を迎える心境を、漢字1文字で表現する場面で生田は「巡」とコメントし、「『レ・ミゼラブル』にコゼット、エポニーヌとして出演させていただいて、今回はファンテーヌ。新しい挑戦をさせていただきます。巡り巡って携わることができるのって幸せだなと、稽古のときから感じていましたし、幕が開いてからも思います。緊張はしますが、幸せをかみしめながら毎ステージ立っていけたらいいなと思います」と語った。

　クロージング公演に対しては「帝国劇場に初めて立たせていただいたのがコゼットのときで、7年前。囲み取材がとても大きな思い出で、当時ファンテーヌを演じられていた知念里奈さんから『いつかファンテーヌやってほしい』って言葉をいただいて『がんばります！』って。『いつか……！』と思っていたので、ファンテーヌとして立てていることが感慨深いです」としみじみ。続けて「帝国劇場がなくなってしまったらここに立てないので、運命的なタイミングだったと思います。クロージング公演は、ファンテーヌとしてしっかり闘って生き抜きたいと思います」と意気込んだ。

　大阪や福岡、北海道など全国を回るツアー公演で楽しみなことについては「各地のお客様の色だったり、空気感はそれぞれ違うと思うので、一期一会を大事に感じつつ、各地のグルメも楽しみにしています」と話し、「前回はコロナ禍で出歩けなかったので、今回は満を持して食べたいなと思います」と声を弾ませていた。

　会見には、ジャン・バルジャン役の吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔、ジャベール役の伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、ファンテーヌ役の昆、木下も登壇した。