「悲痛だが、美しい」米ラジオDJ、がんで死去した相棒への感動メッセージが話題

米ラジオ局のパーソナリティーが番組内で相棒役のがん闘病生活の末の死去を緊急報告。リスナーに届けたスピーチが「悲痛ながら美しい」と、米国内で感動の輪が広がっている。米地元紙「USAトゥデー」が報じている。

ジェイミー・サムエルセン【写真:インスタグラム(@jamiesamuelsen)より】
ジェイミー・サムエルセン【写真:インスタグラム(@jamiesamuelsen)より】

7月27日の番組中にがん闘病を告白したばかり

 米ラジオ局のパーソナリティーが番組内で相棒役のがん闘病生活の末の死去を緊急報告。リスナーに届けたスピーチが「悲痛ながら美しい」と、米国内で感動の輪が広がっている。米地元紙「USAトゥデー」が報じている。

 2日(日本時間3日)早朝に放送されたデトロイトのラジオ局「WXYT-FM」のスポーツ番組「ジェイミー&ストーニー」は、いつもと異なる雰囲気でスタートした。

「我々の週末がどんなだったのか、みんな知っていると思う。知らない人もいるかもしれない。1994年から25年間、このショーを盛り上げてきた親友が……死んでしまったんだ。まだ48歳なのに」

 パーソナリティーのマイク・ストーン氏は声を絞り出した。ラジオ番組で25年間にも渡り、相棒を務めたジェイミー・サムエルセン氏は7月27日の番組中に自らがんとの闘病生活を告白したばかりだったが、病魔に勝てなかった。

「みんなジェイミーを愛していた。今週末にみんな気付いたんだ。誰もがジェイミーを愛していたことを」と語ったストーン氏。サムエルセン氏が闘病生活で貫いた毅然とした態度を称賛した。

「我々は結腸がんについて知っていた。だが、彼は誰にも知らせなかったので、問題に直面していることを知ったのは数週間前のことだったんだ。彼がどれだけ力強かったのか。どれだけタフだったのか。どれだけ、ひたむきだったのか」

 地元MLB球団のデトロイト・タイガースも公式ツイッターでサムエルセン氏の死を追悼。リスナーは続々と追悼のメッセージを寄せた。

 ストーン氏は4時間近く、持ちこたえていたが、悲しみが心に押し寄せてきた。ついに放送中に泣き崩れたが、こんなに長く持ちこたえたことは、本当に驚きであった。

 ストーン氏は最後に力を振り絞って番組を終えた。

 ジェイミーと同じように、プロ中のプロだったストーン氏。

 記事では「この放送は葬儀後の告別式のようだった。必要な時に必ず駆けつける旧友や親友が集まり、思い出話や昔の笑い話を振り返る、というね。悲痛ながらも美しい」と絶賛した。

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