小倉智昭さんの舌鋒鋭い姿勢の“すごみ” 情報番組MCが明かす難しさ「あのスタイルだからこそ」
元日本テレビでフリーの青木源太アナウンサーが10日、MCを務めるカンテレ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)に出演。がん闘病の末、9日に死去したことが分かったキャスターの小倉智昭さん(享年77)を悼んだ。
青木源太アナ「気を使いながらしゃべっている自分に気づく」
元日本テレビでフリーの青木源太アナウンサーが10日、MCを務めるカンテレ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)に出演。がん闘病の末、9日に死去したことが分かったキャスターの小倉智昭さん(享年77)を悼んだ。
青木アナは『とくダネ!』スタート時は高校生だったと前置きし、「高校、大学と一視聴者として番組を見ているときも“ああ小倉さん、舌鋒鋭いな。小倉さんの言うこと聞くと何かすっきりするな”と思っていたんですけれども。自分も同じアナウンサーという道に進んで、こうした情報番組のMCという立場にならせていただいて、改めて小倉さんのすごさというのが分かるんですよ」と発言。
「ここ(の席)に座ると、やっぱりいろんなことに気を使いながらしゃべっている自分に気づくんですよね。それももちろん、いろんな考え方の視聴者の方がいらっしゃいますから、大事なことではあるんですけれども。共演者のこととか、スポンサーのこととか、家族のこととか、いろんなこと考えちゃってるなと」と打ち明けた上で、「僕、世の中、角(かど)のない意見などないと思うんです。何か意見を発するということは、それに対して違う考え方の方とか、なかにはムッとする人もいるし、きっと炎上するということもあると思います。でも、そういうことに気を遣いすぎると、どんどん角が取れていって、きれいごとしか言わないような番組になって行ってしまうと思うんです」と自身の見解を説明。
「でも、世の中ってきれいごとだけじゃ片づけられないことってたくさんあるじゃないですか」と言い、「だからこそ小倉さんが、視聴率競争の激しい朝の時間帯で、あのスタイルだからこそ、22年間『とくダネ!』のあの席に座り続けたんじゃないかなと思いますね」と敬意を表した。
青木アナは、小倉さんが訃報を伝える際、締めの一言で“お悔やみ申し上げます”とは言わなかったと紹介。「“定型文のように言ってるのってプロじゃないだろう”ということで、おっしゃらなかったと聞いています」と明かすと、「きょうは小倉さんに最後、感謝ということで“今までありがとうございました。お疲れさまでした”という思いを伝えたいと思います。ゆっくりとお休みください」と言葉を送った。