西内まりや「何度打たれてもはい上がる」 主演ドラマの役と重なる生き様&結婚観明かす
モデルで俳優の西内まりやが、縦型ショートドラマプラットフォーム「UniReel」の配信ドラマ『殺せなかった妻』(12月5日配信予定)で、笠松将とダブル主演を務める。財閥令嬢の蘭(西内まりや)が仕事で手腕を発揮する明(笠松将)と結婚するが、明は不倫をしている上、財閥乗っ取りを画策。財産を狙って蘭をも殺害しようとする作品。西内が取材に応じ、作品の見どころや役と重なる自身の生き方、さらには理想の男性、結婚観も明かしてくれた。
配信ドラマ『殺せなかった妻』で笠松将とダブル主演
モデルで俳優の西内まりやが、縦型ショートドラマプラットフォーム「UniReel」の配信ドラマ『殺せなかった妻』(12月5日配信予定)で、笠松将とダブル主演を務める。財閥令嬢の蘭(西内まりや)が仕事で手腕を発揮する明(笠松将)と結婚するが、明は不倫をしている上、財閥乗っ取りを画策。財産を狙って蘭をも殺害しようとする作品。西内が取材に応じ、作品の見どころや役と重なる自身の生き方、さらには理想の男性、結婚観も明かしてくれた。
まずは、出演が決まった際の心境を聞いた。
「今まで、あまりなじみがないアプリのショートドラマということで、どんなドラマだろうと興味をもち、台本を読んでいくと次々と展開が繰り広げられ、これまで見てきたドラマの概念を覆すような衝撃とワクワクしました。演じる蘭も私自身とかぶる部分もあり、この役をやってみたいと思いました」
蘭とどんな点が似ているのか。
「蘭はミステリアスで強くて何度殺されても死なない女性。私も何度も打たれてきましたが、今は元気に過ごしています。個人的には生まれ変わった感覚もありまして……。皆さんも人生でいろんな出来事がある中で、あきらめそうになったり、生きる希望や力が持てなくなる時があるかと思います。それでも私は、まず自分を受け入れて、その状況から何を学び、どう成長して、どう生きていくかということに、この7、8年、向き合った結果、とっても元気になりました」
共通点は殺されそうになるほどつらいことがあっても簡単には死なない強さか。
「そういうことになります。殺せないです私のことは(笑)。表に出る仕事だといろんなことを言われます。でも、信念をもって恥じない生き方をしていれば、きっと伝わると思って過ごしてきたので、この役を頂いた時、自分のこれまで生きてきた上での信念、何度打たれてもはい上がる強さは、今回の役に通じていると思いました」
作品の魅力も語ってもらった。
「ホラーの要素もサスペンスの要素もあります。現実に起こりそうで見ればみるほどはまりました」
スマホで視聴できる縦型ショートドラマならではのこともあるようだ。
「小さな世界観、空間が描かれることで繊細なお芝居、表情、表現がダイレクトに伝わります。カメラが近くてアップのシーンが多く、毛穴も見えているかもしれません(笑)」
演じる蘭が金と権力に取りつかれた明となぜ結婚したのか疑問だが西内はどう感じたのか。
「なぜ結婚したのか私も疑問です(笑)。ただ、どうしても強く生き抜いていかなければいけない時を過ごした経験は皆さんもあると思いますが、私もそういう時期がありました。結果と成功とか、自分の見え方とかを気にする時期。10代から仕事をしてきて、はい上がっていかなければという気持ちでやってきました。でも自分の会社を作って独立し、プライベートの時間を多く持てた時にお金と権力がすべてではないという考えに変わりました。自分を大切に思う力が大切だと気付きました。明の姿はそれが人間とも思いますし、でも、そういう人が最終的にどうなるかこの作品で描かれています」
ここで西内の理想の男性像を聞いてみた。
「今までは私が持っていない物を持っている人に強くひかれる瞬間もありましたが、自分自身がご自身を大切にしていればそれだけでいい。いろんな条件や相性もあると思いますが、自分が自身を大切に思って充実した毎日を過ごしている方なら方向性は似ているかなと思います。心の豊かさを持っている人がいいですね」
結婚観はどうだろう。
「私は何度も人を信じることをあきらめそうになってきましたし、自分だけが感じている違和感や理不尽、信念、正義は、私は他の人と共有するものではないと思っています。そして私自身の信念の中で確実に私の理想の人間像がありまして、それを私は絶対にぶらしたくなく、きっと世の中に同じように信念を持っている人がいるはずだと信じています。結婚は信頼とかパートナーという意味では覚悟だと思っているので、私は自分の信念と同じような生き方をしている人がいたら覚悟を持って向き合いたいと思います。ただ私自身、しばらく人間不信だったので……まあ、生きているだけで私は幸せ。毎日起きて何もやらなくてもいいし、仕事があれば貢献して、何もできない自分も受け入れて、それだけでもすばらしいというか、そういう価値観に今、なっています」
信念の話があったところであらためて理想の男性を聞いてみた。
「何かに価値を置くのではなく、自分自身のありのままを受け入れて、大切にできる方。そういう方は多分、周りの方も大切にできる余裕とか愛があると思います。何かに価値を持つのではなく、ありのままの自分自身で向き合う人はすてきだと今は思っています」
人間不信というワードも気になるが、今の状態は?
「折り合いといいますか、なぜこの選択をしたのかということを自分の中で全部プラスに変えられています。前は何で、どうしてと自分を責めたりすることが多かったのですが、最近はこの選択をしたことで、こういう学びをした、良かった、という転換が早くなりました。今は何が起きても受け止め方次第と言うか、見る角度で物事の意味が変わってくるので楽になりました」
映像作品の出演は2021年の『全裸監督シーズン2』以来となる。縦型ショートドラマは初めて。自分の会社を設立して7年目。今後の仕事への意気込みも聞いた。
「10代、20代では持てなかった人間味を今回の役を演じた時に出せたと思います。役を通していろんなメッセージを届けられる仕事はすてきだなと思いました。これからは俳優だけでなく作品を企画したり、人の心に寄り添うような事業もやりたいと思っています」
作品は課金型で1本60~120秒、全55話一挙公開という。無料話もあり「LINE VOOM」で独占配信予定という。制作はHONEST。