外国人旅行客が“持ち帰り厳禁”をそのままベビーカーに…目撃者あ然「ダメなものはダメ」
電車に乗ってふと外国人旅行客のベビーカーを見て、違和感が。赤ちゃんに毛布が巻かれているのだが、その毛布には“持ち帰らないように”という注意書きが日本語で示されている。新幹線のグリーン車の貸し出し用のブランケットだったのだ。「持ち帰りはあかんって書いてあるんやけどなぁ」。目撃者はもやもやした思いでいる。
「英語表記を縫い付ければ理解されるのではないかと考えます」
電車に乗ってふと外国人旅行客のベビーカーを見て、違和感が。赤ちゃんに毛布が巻かれているのだが、その毛布には“持ち帰らないように”という注意書きが日本語で示されている。新幹線のグリーン車の貸し出し用のブランケットだったのだ。「持ち帰りはあかんって書いてあるんやけどなぁ」。目撃者はもやもやした思いでいる。
京都駅から奈良へ向かう電車内での出来事だ。
目撃者は、鉄道と飛行機の旅行が大好きな、関西在住のまるや0246(@DDj93H2vLwktIpm)さん。「奈良線に乗っていますが、車内は外国人の方がいっぱい。で、よく見た毛布をベビーカーの子供に巻いてます。それ持ち帰りあかんって書いてあるんやけどなぁ、、、わからんかぁ」と、SNSに驚きの思いと複雑な心境を記した。
まるやさんによると、東南アジア系の夫婦が赤ちゃんをベビーカーに乗せていた。「寒かったからか子どもに当該毛布を巻いていました。多分グリーン車の中で見つけてちょうどよい防寒具だと思い、そのまま持ち出したのではないかと思います。持ち出し不可とは意識していないと思われます」と振り返る。
新幹線の車内専用であること、“持ち出し厳禁”であること。そのことを理解していないようだった。「日本語の漢字は読めないでしょう。それに、文化が違うこともあり、もしかしたら置いてあるものは持って行っていいと考えておられるのではないでしょうか」。
日本政府観光局(JNTO)の統計によると、今年10月の訪日外客数は331万2000人で、単月過去最高を記録。10月までの累計で、過去最速で3000万人を突破し、インバウンドの来日需要は増すばかりだ。
一方で、外国人旅行客による、新幹線内の荷物トラブルや飲食店でのマナー違反の事例が相次いでいる。オーバーツーリズムを含めた事態の改善が求められており、「現在インバウンドの方が来ていただいているおかげで経済が潤っていることはありがたいと思います。ただ、日本の性善説が世界の常識ではないので、ダメなものはダメときっちりアナウンスしていくべきと考えます。外国の方も分からなければ近くの係員などに確認してもらえると摩擦は減るのではないでしょうか」。
事業者側による対策の必要性も高まっている。世界から来る旅行者に対して、より分かりやすく周知し、注意喚起を促すことも一手だ。まるやさんは「タグでいいので、英語表記を縫い付ければ理解されるのではないかと考えます。毛布1枚でも値段は結構すると思いますので、インバウンドの方にも分かるようにしたほうがいいと思います」と話している。