ダウンタウン松本の5億円裁判 発表コメントに本村弁護士「ちょっと違和感がある」

弁護士の本村健太郎氏が17日、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』(日曜午前11時40分)に出演。番組では性加害疑惑を報じた週刊文春の記事をめぐり、ダウンタウン・松本人志が発行元の文芸春秋などに5億5000万円の損害賠償と訂正記事を求めた訴訟で、8日に訴えを取り下げたことを特集した。

ダウンタウン・松本人志【写真:ENCOUNT編集部】
ダウンタウン・松本人志【写真:ENCOUNT編集部】

重要な決定的な証拠は「被害者の女性の証言」

 弁護士の本村健太郎氏が17日、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』(日曜午前11時40分)に出演。番組では性加害疑惑を報じた週刊文春の記事をめぐり、ダウンタウン・松本人志が発行元の文芸春秋などに5億5000万円の損害賠償と訂正記事を求めた訴訟で、8日に訴えを取り下げたことを特集した。

 訴え取り下げの際、松本が公表したコメントの「訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」という部分について、本村氏は「弁護士の立場からみると、ちょっと違和感がある」と指摘した。

「性被害の事件では通常、物的証拠というのはないのが当たり前なんですよね。ホテルの部屋の中、密室の中でそういう行為が行われたのだから」といい、「物的証拠よりも大事なものは被害者の女性の証言。これが一番重要な決定的な証拠なんですね。その女性の証言が信用性があるのかって言うのが通常、一番の大事なポイントになると」と説明。

「今回も裁判の手続きが進んでいけば、いずれ被害者の女性が証言台に立って、『松本さんにこういうことをされました』っていう証言をすると。それが信用できるのかっていうのが一番のポイントになる予定だったわけですけど、そこまで行く前に裁判を取り下げたわけですから、“証拠がないことを確認した”っていう言い方が、変だなって感じました」と明かした。

 さらに、松本の発表コメントの「(会合に)参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」という箇所に関して、「“いらっしゃったのであれば”という仮定の表現ですね。これだとお詫びの表現には当たりませんから、果たしてお詫び、謝罪になってるのかなっていうのは疑問です」と見解を示した。

 また、MCの上沼恵美子が「だいぶ、松本さんの方の弁護士ってお金もらったんじゃないでしょうか」と予想すると、本村氏は「松本さんは週刊文春(側)に対して、5億5000万円の支払いの請求を今回したわけなんですね。僕の場合だったら、もし、松本さんじゃなくても、“5億円の請求の裁判をやってくれ”って言われたら、着手金として1500万円をいただきます。最初に」と説明。上沼は「きゃっ」と奇声を発し、「松本さんしかできへんで」と仰天した。

 さらに、本村氏が「5億円の訴えだったら通常、弁護士費用・着手金1500万円ぐらいかかります。プラス国に納める訴訟費用、印紙代167万円かかります」と明かすと、驚きの声が上がった。

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