池松壮亮、妻夫木聡と兄弟役から10年「中身は全然変わらない」 共演に特別な安心感
俳優の池松壮亮が9日、都内で行われた映画『本心』公開記念舞台あいさつに出席。共演者への思いを語った。
映画『本心』公開記念舞台あいさつ
俳優の池松壮亮が9日、都内で行われた映画『本心』公開記念舞台あいさつに出席。共演者への思いを語った。
本作は平野啓一郎氏による長編小説が原作。亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年・石川朔也と、彼を取り巻く人間の心と本質に迫るヒューマンミステリーを描く。
4年前に原作と出会い、池松自ら石井裕也監督のもとへ企画を持ち込んだ意欲作。きのう公開を迎えて「感無量、言葉がなかなかありません」と感慨深く語り、「最初なかなか味方が見つからなかったけど石井さんが実現すべく力注いでくれました。きょう一緒に公開を迎えられて、素晴らしい共演者の方もいて、多くに方に見ていただけて誇りに思うし、幸せです」と安どした表情を浮かばえていた。
VFの開発を行う技術者として出演する妻夫木聡とは、映画『ぼくたちの家族』(2014年公開)の初共演から10年が経過。変わったことを聞かれると「変わらないですね。10年前、兄弟役を演じてそのときに得た心の安心感と距離、それが役に生きている。妻夫木さんと共演する度に特別な安心感、喜びがある」と絶大な信頼感。「変わったのは貫禄が出てきたくらい。中身は全然変わらないですね」と語った。
一方、妻夫木は池松と『ぼくたちの家族』でもメガホンをとった石井監督2人について触れて「人を尊敬するにあたって年齢は関係ないと思った。ただの仕事仲間より親族に近いものを感じる」といい、「僕も変わったことがあるかと聞かれたらそこまで感じない。2人はもともと映画に対する情熱を持っていたし、知識がついて深みが増しているのはあるけど、変わってほしくないものをずっと持ち続けている。それがうれしいこと」と紹介した。
舞台あいさつにはそのほか、三吉彩花、水上恒司、田中裕子、石井監督も参加した。