「郷土愛がすごい」ラップバトル 2.5次元舞台の“進化形”鳥取県トリピーも全力応援
2.5次元舞台「首都争奪バトル舞台(ステージ)『四十七大戦』ー開戦!鳥取編ー」の公開舞台稽古が23日、都内で行われ、出演者の永瀬匡(26)らに加え、鳥取県のマスコットキャラクター「トリピー」が取材会に登壇した。 地域密着型の新機軸の演劇だ。
「首都争奪バトル舞台(ステージ)『四十七大戦』ー開戦!鳥取編ー」
2.5次元舞台「首都争奪バトル舞台(ステージ)『四十七大戦』ー開戦!鳥取編ー」の公開舞台稽古が23日、都内で行われ、出演者の永瀬匡(26)らに加え、鳥取県のマスコットキャラクター「トリピー」が取材会に登壇した。 地域密着型の新機軸の演劇だ。
24日の東京公演からスタートする今回の舞台は、「WEBマンガ総選挙2018」で1位に輝いた都道府県擬人化バトルコミック「四十七大戦」を2.5次元舞台化し、コミックの第1話~第5話にあたる「山陰山陽編」がストーリーとなる。
それぞれの地域にゆかりのある役者をキャスティング。演出はMANKAI STAGE「A3!」や「機動戦士ガンダム00ー破壊による再生ー」など人気舞台を手がけてきた松崎史也氏が務める。舞台制作は、カプコンの人気ゲーム「戦国BASARA」の舞台化を担ったOffice ENDLESS。音楽制作は、映画「カメラを止めるな!」で第42回日本アカデミー音楽賞を受賞した永井カイル氏。
大きな特徴が、地域の特色や名産品の促進につなげる「アンテナ型2.5次元舞台」というテーマだ。舞台「四十七大戦」製作委員会では、鳥取県や鳥取県の地元企業と強固なスクラムを組み、地域の魅力発信にも取り組む。
鳥取県出身で、鳥取さん役の永瀬は「僕は鳥取出身でそこから東京に出てきました。(舞台の設定の)この戦いは、人口流出や若者が都市部に流れていくところから進む作品になっています。お客様にとっても他人事ではない。そこが裏のテーマとして隠されていると思います。ギャグマンガで笑いがたくさんあるステージだと思いますが、隠されている違う一面もあります」と強調。公演に向け、「笑顔で楽しく見ていただける舞台だと思います。楽しく演じたいです」と意気込みを語った。
舞台の見どころのひとつが、“ラップバトル”だ。演出の松崎氏は「すごくいいキャストがそろって、みんな郷土愛がすごい。こちらからすると圧が強くなっています(笑)。今回、劇中で自分の県をプレゼンしたり、相手の県をディスったりして人口を奪い合うラップバトルをしている。キャストからヒアリングしたフレーズや思いを歌詞にしているので、熱が入っています」と自信を込めた。
公演スタートを控え、トリピーは羽をばたつかせたり、前に身を乗り出して、全力で喜びを表現した。幼い頃からトリピーに親しんできた永瀬は「当たり前の存在過ぎる。(熊本県の)くまモンが出てくる前からトリピー先輩は、県を羽ばたいていたんです。親みたいな存在」と話し、会場は笑いに包まれた。
東京公演は24日から27日まで全8公演、鳥取公演は11月1日から2日の全3公演。